シロツメクサ : rn夢 ページ16
風にのってさわさわと木々が揺らめく。木漏れ日からの光は心地良い。
寝転がって揺れる葉の隙間から空を見る。
気持ちいいなぁ…
なんて思っているとキラキラと輝く金色の彼女が顔を覗かせた。
｢びっくりした？｣
お茶目に笑う彼女は花のようだ。
｢A〜…せっかくゆっくりしてたのに…｣
｢休日はいつもゆっくりしてるじゃん？公園にきたんだしさ、遊んで欲しいな｣
彼女の笑顔に弱い俺は渋々上体を起こした。
すると彼女は俺の手を引いて、さんさんと陽の光が振る方へと導いた。
突然ストンとすわって、地面にある花をつみ始める
編むようにして出来た花の冠を俺の頭の上へ載せる。
｢似合ってる！｣
頬を少し赤く染めて満面の笑みを浮かべる彼女につられて口角が緩む。
彼女の頬にそっと触れれば先ほどよりももっともっと輝かしい笑顔が咲く。
｢私にも作ってよ｣
｢作ってって言われても…｣
期待の眼差しを向けられ困りながらも一輪摘み取る。
あ、そうだ。
それを輪っか状に結んで彼女の左手をとる。
｢…？あれ？｣
左手の薬指に花の指輪をはめようとしたその時だった。
この行動に違和感を覚えて思わず手を止める。
昔、同じようなことをした気がする
そう思った瞬間、涙と記憶があふれでた。
俺は軍隊の幹部をしていた。戦時中に出来た恋人のAにシロツメクサで作った指輪をはめ、婚約を交わした次の日に前線へと指揮をとる事になった。
そうか、そうだ
彼女はいない。爆撃に巻き込まれたんだ。
前線にいた俺は生き残ったんだ。
彼女の白いワンピースは真っ赤に染っていった。
｢あーあ｣
そう呟いたAは悲しそうに眉を下げる。
俺の手を取って唇を重ねた。じんわりと口の中に鉄の味が広がった。
｢あなたが好きよ｣
シロツメクサの冠は、いつの間にかボロボロになっている
憂いげに微笑むA。
｢知ってる？シロツメクサの花言葉。
───────シロツメクサの花言葉はね｣
“復讐”
｢さようなら、私の愛した復讐鬼さん｣
ぱっと、弾けて消えた。
目を開けるとそこは城の中にある中庭。
俺が管理している花園の真ん中
｢やっと起きたな〜？って…は！？｣
｢！？らんらんなんで泣いとるん！？｣
近くにいたコネシマと大先生がそう言うと、周りにいた幹部が駆け寄ってくる
涙を脱ぐっていつも通りの笑顔を見せた
｢なんでもないよ、ただ昔の夢を見てただけ｣
シロツメクサは静かに咲いた
飲み比べの時間でございます : tn夢→←風を切る音あなたの心音 �� : syp夢
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星屑(プロフ) - 腐った杏仁豆腐さん» 甘い学パロ受け賜りました~！18指定入りそうなものはここには載せない予定なので兄妹愛の方はすみませんが書けません…；；；すみません…… (2019年6月16日 14時) (
レス) id: 999e2380db (このIDを非表示/違反報告)
腐った杏仁豆腐 - 兄弟愛の内容は、兄に突然発○期がきてしまい、妹さんに……的な感じが自分的には嬉しいですね！ (2019年6月1日 0時) (レス) id: a247128343 (このIDを非表示/違反報告)
腐った杏仁豆腐 - リクエストで、グルさんと甘い学パロとかどうですか?!あと、兄弟愛とかもお願いできますか？ (2019年5月31日 23時) (レス) id: a247128343 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 腐った杏仁豆腐さん» 甘々良いですよね~！ありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります~！！ (2019年5月27日 18時) (レス) id: 999e2380db (このIDを非表示/違反報告)
腐った杏仁豆腐 - 甘々で好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年5月26日 21時) (レス) id: a247128343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星屑 | 作成日時：2019年3月5日 23時
