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「千代」
訓練室を出て直ぐに木崎が千代にタンブラーを渡した。
『これは？』
タンブラーを軽く振り、木崎に尋ねる。
「
不良の改善もできる
疲れた身体に良く効くんだ」
タンブラーの蓋を開ければ生姜の匂いが漂ってきた。匂いを嗅いでいるだけでも身体がポカポカとしてくる。
『ありがとう木崎君、
お風呂の後にでも飲むわ』
蓋を締め、木崎に『お休みなさい』と云うと千代は階段を上がっていった。
他の人達を起こさないよう慎重に、足音を立てないように歩く。
自分の部屋に着くと真っ先に部屋着の準備をした。箪笥の上には兄との写真が飾られており二人共穏やかな笑みを浮かべている。
その写真を見て微かに目を細める。
『兄様・・・』
千代の声が小さいながらもやけに大きく部屋に響いた。
勿論答えてくれる兄などここには存在しない。
少しの沈黙の後、千代は部屋着を持ち部屋を出て行った。
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RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ジュリさん» コメントありがとうございます。なかなか浮上できませんがこれからもよろしくお願いします。 (2017年11月5日 16時) (
レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 作者さんのペースでいいですから、更新がんばってください！ (2017年11月5日 12時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RAIN@元アラジンlove | 作成日時：2017年9月23日 20時
