白髪77 ページ9
少女の周りを大量のトリオンキューブが浮いている
トリオン兵の群れを確認すると少女はビルから飛び降りた
ふわり、重力に従い少女は下へと落ちて行く
口元のマフラーを片手で押さえ、少女は無数のトリオンキューブをトリオン兵たちへと放った
『射て・・・・・!』
ドドドドド
辺りに砂埃が舞う
その中に少女は着地した
まだトリオン兵の気配がある
少女は再びトリオンキューブを展開した
あぁ、あの人に会いたいのに_____
少女はため息を一つつくとトリオンキューブを放った
.
.
.
どれくらい時間が経っただろう
少女は足元に広がるトリオン兵の残骸を見渡した
耳元のイヤフォンからは絶えず情報が入り込む
本部に人型が侵入した事、それにより通信室が壊滅的被害を受けた事
今この通信機が使えているのは他の皆の通信機とは別の場所から回線が繋がっているからだ
忍田の話を聞いていた少女はふわりと浮かび上がりヴィザがいるであろう場所へと急ぐ
"通信室が壊滅的被害を受けた"
"死/亡者も出ている"
"木崎がやられた"
少女は爆音と閃光が辺りを包む中を移動する
ドンッ、ドンッ
換装の解ける音が目の前からした
『ユウマ・・・・・?』
その場所から遠ざかる遊真の姿を少女は見つけた
制服姿の彼は基地へと走って行く
彼が戦っていただろう場所に目を移した
『・・・・・!?』
少女は言葉を失う
はくはくと口だけが意味も無く動いた
だって、いるのだから
眼下に懐かしいあの人が____
『ヴィザ翁様・・・・・!』
私は知っている
「・・・・・レイン・・・嬢」
この人が、
アフトクラトルから、
私を守っていてくれた事を____
.
.
.
「何故、何故ここに」
目の前の懐かしい人は言った
『ずっと、ずっと、お礼を言いたかったんです』
少女は答えた
『私の黒トリガーの事、アフトクラトルに、黙って
いたのでしょう・・・・・?』
「・・・・・」
『貴方が、もし、国に伝えていたら・・・・・
アフトクラトルは真っ先に私を狙っていた』
少女は言う
『貴方が・・・・・黒トリガーの情報を、隠し続け
てくれたんですよね・・・・・?』
ヴィザは少女の話を静かに聞いていた
彼は表情を少しも変える事無く言う
「何のことか・・・私にはわかりません」
でも、その表情の裏には確かに優しさがあった
やはり、この人は私の事を隠し続けていてくれたのだ
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シア - 最新待ってます‼︎ (8月26日 23時) (レス) id: e4da277671 (このIDを非表示/違反報告)
雄飛~Yuhi~ - 更新していただきたいのです!!お願いします!! (2018年12月26日 22時) (レス) id: 17482f2c04 (このIDを非表示/違反報告)
羽鳴 - 更新、待ってます。忙しいとは思いますが、頑張ってください。期待してます。 (2017年10月11日 17時) (レス) id: 8f8b055d27 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます。時間が掛かると思いますが宜しくお願いします。 (2017年2月8日 8時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 更新待ってます。 (2017年2月7日 23時) (レス) id: a8f449b6ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RAIN@元アラジンlove | 作成日時:2016年10月30日 19時