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白髪84 ページ16

「佐鳥・・・・・?」

『天羽さん、私に構わず出てください』


天羽はこくりと頷くと電話に出た


「もしもし」


天羽がそう言うと聞こえてきた佐鳥の今にも死/にそうな声


「天羽〜」

「何か用・・・・・?

用が無いなら切るよ、今レインと一緒に
いるんだから」


レインという名前に反応してか電話の向こう側からガタガタと騒がしい音が聞こえる

どうやら佐鳥以外の16歳組(男子)の面子が揃っているようだ


「・・・・・切るよ」

「待って!?切らないで!?」


面倒そうな気配に天羽は電話を切ろうとしたが佐鳥の必死そうな声を聞いて取り敢えず話だけは聞く事にした


「で、何・・・・・?」

「あはは、実はさ_____」





.





.






.





「・・・・・」


天羽の耳元から携帯が離れた


『天羽さん・・・・・』


天羽の様子が変な事に少女は気付き、困惑した


「ごめん、レイン・・・・・

佐鳥達の所に行って来るからここで待ってて・・
・・・」


天羽は携帯をポケットに仕舞うとふらふらと歩いて行った

少女は?を浮かべその後ろ姿を見つめる


『どうしたんだろう・・・・・』


少し寂しそうな表情を浮かべた後、少女は近くをキョロキョロと見渡した

近くには自動販売機とベンチが設置されている


『座ってよう、かな・・・・・』


少女はポケットから小銭入れを取り出すと100円玉と10円玉を数枚 自動販売機に入れた

自動販売機の商品の中からココアを選ぶ


ピッという音と共にガタンとココアの缶が出てきた


『あつっ・・・・』


小さくそう言い、ひんやりと冷えたベンチに座った

目の前をボーダー隊員達が通り過ぎていく


そんなボーダー隊員達の様子をココアを飲みながら少女はぼうっと見つめていた


ココアによって冷えた身体の中心から温かくなっていく

そんな温かさに酔いしれながら少女は深く息を吐いた


『そういえば・・・・・』少女は考える

こうして1人でいるのは久しぶりかもしれない


あの部屋から出て以来だ

あの部屋から出て以来、少女の周りには常に誰かしらが居てくれた


『本当に、久しぶりだなぁ・・・・・』


ふふ、少女は微かに笑った

そしてふと、目の前に誰かが居るのに気が付く


「レインさん、だよね・・・・・?」


少女の碧い瞳に映るC級の隊服を来た少年達

少女は訊く


『私に何か用ですか・・・・・?』


少年隊員がニヤリと怪しい笑みを浮かべた

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シア - 最新待ってます‼︎ (8月26日 23時) (レス) id: e4da277671 (このIDを非表示/違反報告)
雄飛~Yuhi~ - 更新していただきたいのです!!お願いします!! (2018年12月26日 22時) (レス) id: 17482f2c04 (このIDを非表示/違反報告)
羽鳴 - 更新、待ってます。忙しいとは思いますが、頑張ってください。期待してます。 (2017年10月11日 17時) (レス) id: 8f8b055d27 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - 雲雀さん» コメントありがとうございます。時間が掛かると思いますが宜しくお願いします。 (2017年2月8日 8時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 更新待ってます。 (2017年2月7日 23時) (レス) id: a8f449b6ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RAIN@元アラジンlove | 作成日時:2016年10月30日 19時

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