中学で強豪のバスケ部でマネージャーだった彼女は、高校では強豪のバレー部でマネージャーをしています！

ボールが9個 ページ10

ー翼sideー


「山形さん、ここに座ってください」


体育館に入ると、私は天童さんにパイプ椅子をひとつ持ってきてもらい、救急箱の場所を聞き、取りに行った。



「それでは、まず靴を脱いでください。あ、靴下もお願いします」



私がそういうと、山形さんは靴と靴下を脱いだ。

やっぱり緩くなっている･･･



「期間の間はあと1日でもきちんとしておいて下さい。もし何かあったら練習できない期間が伸びるだけですよ」


「ハイ･･･」



私は山形さんの足にテーピングをしながら再度注意をした。



「はい、これで大丈夫です。1回立ち上がって軽く動いてみてください」



私がテーピングを巻き終わると、山形さんは立ち上がり、その場で足踏みしたり、軽くジャンプをした。

この様子だと大丈夫そうだ。



「どうですか？」


「おう！いい感じだ。すげーしっくりくる。お前、テーピング巻くの上手いな」


「ふふ、ありがとうございます」


「翼ちゃんすごいね〜」




「休憩ー！」


「「はい！」」



テーピングが終わったと同時に、選手たちの休憩に入ったようだ。



「よし、白宮。休憩入ったみたいだから、ドリンク配るぞ」


「はい」



山形さんはまだ練習出来ないが動けるため、今日はマネージャーをしているみたいだった。



「すみません。ドリンク貰えますか？」

「あ、こっちにもくださーい」

「こっちにも頼むー」



ドリンクを配り始めると、他のところからもいっせいにドリンクを求める声が聞こえた。



「翼ちゃーん、俺にもちょうだーい」


「あ、はい。どうぞ」


「すまない。俺にもくれないか」





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