ボールが8個 ページ9
ー翼sideー
「ここの学校は設備もしっかりしてるんですね」
「まあ私立だしね〜。あ、自己紹介がまだだったね。俺は天童覚。2年だよ〜。ヨロシクね、翼ちゃん」
「よろしくおねがいします」
なかなかに個性的な外見と話し方だな、この先輩…。
まあ、外見と話し方に特徴がある人、私の知り合いにも何人かいるけどね。
「着いたよ〜。ここでドリンク作ってね」
天童さんに案内されたのは、使いやすそうな水道。
うん、仕事が捗りそうだ。
私がやりたい仕事をやるには、必要最低限の仕事はさっさと終わらせないとね。
…鷲匠監督、そういうところしっかり見てそうだからな。
この一週間できちんとした結果を残さないと。
「じゃあついでに洗濯機置き場にも案内するね〜」
「ありがとうございます。でも、私はドリンクを作ったほうがいいんじゃないですか?」
「今日は何人見学くるかわかんなかったから、いつも作る人が部活始まる前につくっちゃたヨ。因みにタオルとビブスも一緒だからネ。それに、 何回も聞きに行くより、一気にやっちゃった方がイイからネ〜」
洗濯機置き場につくと、一人の部員がいた。
誰だろう…?でもさっき挨拶したときにいた気がする…。
「あ、隼人くんじゃ〜ん」
「おう、天童か。あと…白宮か」
「はい。えっと…」
「ああ、俺は2年の山形隼人。よろしくな」
「よろしくおねがいします」
なんでここにいるんだろう…。
体型からして選手っぽいのに。練習しないのかな。
「隼人くん、捻挫大丈夫なの?」
「ああ、明日からは練習できるって」
「山形さん、捻挫してるんですか?」
「そうなんだよ、ちょっと練習でヘマやってなw」
なんか歩き方がおかしい…?
もしかして…
「山形さん、もしかして、テーピング緩んでません?」
私がそう言うと、山形さんは目を見開いて「え…」と声を漏らした。
やっぱり…
「え〜?そうなの隼人くん」
「あー、まあ…」
大方、あと一日で終わりだから少しくらい大丈夫だろうとでも思ったんだろう。
「今から体育館に戻りましょう。テーピングを巻き直します。言っておきますが、拒否権はないですからね。甘い考えだと、また捻挫してひねりグセが付きますよ」
私がそう言うと、山形さんは「ハイ…」と言って、洗濯機置き場を出た私の後ろをついてきた。
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇`*) (2022年5月26日 13時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 緑黄さん» ありがとうございます!ここからは描きたい内容が沢山あるので、恐らくですが更新ペースは少しは早くなると思います! (2021年6月6日 16時) (レス) id: df2dc32979 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄 - 小説読ませてもらいました。とっても面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年6月2日 23時) (レス) id: ee53a7dc4c (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 無気力なおバカさん» ありがとうございます!返信が遅くなって申し訳ございません!幼馴染の登場は結構先になってしまいますが、この先のお話ば沢山考えているので、ぜひ楽しみにしていてください! (2021年5月23日 12時) (レス) id: df2dc32979 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なおバカ - 面白いです!夢主ちゃんの幼なじみ、誰か気になる〜 更新頑張って下さい!! (2020年11月15日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜 | 作成日時:2020年5月24日 12時