中学で強豪のバスケ部でマネージャーだった彼女は、高校では強豪のバレー部でマネージャーをしています！

ボールが34個 ページ35

ー翼sideー


着替えが終わり部室棟から出ると白布君と川西君に遭遇した。



「ふたりともお疲れ様」


「おーおつかれ。入部おめでと」


「おめでとー」


「ありがとう」



私達はそのまま寮まで一緒に帰ることになった。



「そういえば二人に聞きたいことがあったんだ」


「んー？何？」


「二人のこと下の名前でも大丈夫？」



そう。私が聞きたかったことはこれだ。

私が下の名前で呼ぶ人は仲良かった人と部活が一緒の人くらいだ。



「全然いいよ。白布も大丈夫だよな？」


「おう。てか確認いるか？」


「念の為ね。自分の名前が嫌いな人も中にはいるから」



嫌な場合は強制したくはない。



「あーね。じゃあ俺と白布も名前で呼ぼうぜ」


「全然いいけど理由は？」


「特にない。なんとなく」


「「だと思った」」



川西君からの提案は思ったとおり適当に提案されたものだったようで、私と白布君のツッコミが重なった。



「じゃあ、私が賢二郎と太一って呼ぶね」


「そしたら俺が賢二郎と翼」


「俺も太一と翼で」



私達はもう一度お互い顔を見合わせ、少し口角を上げた。



「「「これからよろしく」」」





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