てをつなごう (ページ2)

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ママページ2

「あ、きたきた！」

「お待たせ～！」

「なに、2人一緒だったの？」

「まーね。」

俺は、子どもが大好き。
だけどそれが和にとって、ストレスになってるのもわかってる。

どちらかと言えば、和は子どもが苦手だし。

「ね、やっぱりもう一回！」

「だーから、問題なしだったんでしょ？」

「でも…」

「おれ、婦人科じゃないし」

「医者でしょ？」

「専門じゃないから、知らないよ。」

だけど俺のために、無理してる。

ごめんね、和…。

「和、リラックスしないと。そんなガチガチだと、子どもだって和のとこに行きづらいじゃん。」

「潤くん…。」

「のんびり、構えてみたら？」

「でも！」

「…子どもは、親を選ぶっていうよね。」

「うん？」

「タイミングも図るらしいよ。」

「そうなの？」

「今はダメとか、見極めるみたいだよ？」

…そっか～。

大ちゃん、さすがだな。

「のんびり、待ってみようか。」

「うん！」

帰り道、和と2人。
今まで、変な気合いがあったのも事実。

それから、数ヵ月後。

「うーん…。」

「どしたの？」

「ここんとこ、生理が遅れてるんだよね～。」

…それって

「ね、和。もしかしてだけどさ…。」

「うん？」

「妊娠、したんじゃない…？」

心当たりは、ある。
だから、和もすぐに表情が変わった

「検査薬！してくる！」

「うん、待ってるね。」

「仕事は？」

「今日は、土曜日！」

「あ、そっか。まーくんのアホが移ったかな…。」

「失礼な！」

アホって…。
すぐ戻ってきた和は、一緒に見ようって。

「じゃあ、見るよ…？」

「うん…。」

たかが検査キットをひっくり返すだけ。
それでも、めっちゃドキドキした！

「…っ！これっ！」

「うん！」

「びょ、病院！」

「この間、調べたところ！」

「電話してみる！」

結果は"陽性"
ただ、これだけでは、正常妊娠か子宮外妊娠か分からないから、すぐに病院にって。

前に検査受けたときに言われた。

そこは、土曜日もやってるから、電話を入れて、今から行くことに。

「おめでとうございます。２ヶ月ですね」

「ありがとうございます！」

「ずっと、待ってたもんね。よかったね」

ずっと、見守ってくれてた産科医さんだから。
今回のこの妊娠を、家族のように喜んでくれた。

「次は、心拍確認しましょう。」

「はい！」

「じゃあ、次回は２週間後に。」

「ありがとうございます！」