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17話 ページ18
何か、温かいものが触れていた。
柔らかいものが、私の唇に。
足を怪我した私はうまく体制を立て直すことができず、総悟に覆いかぶさるように倒れてしまった。
私が倒れた状態を起こすと、心なしか顔を赤くした総悟が目に入る。
不自然に唇に手を当てている総悟を見て、思わず息を飲んだ。
自分が今してしまったこと。
宣告唇に感じた、柔らかいもののことを。
「ぁ、...うそ。
...ごめ、ん...」
しどろもどろになりながら必死に謝る。
口に手を当てれば、まだその温もりが残っていて。
まるで火が出たかのように私の顔は熱かった。
私は、総悟とキスしてしまったのだ。
意図したわけではないにしろ、お互いの唇が触れてしまって。
あんな喧嘩の終わり方が、事故でしてしまったキスだなんて。
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作者名:けんそう | 作成日時:2018年5月11日 7時