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番外編 泥酔事件簿3 ページ8

「...ん!?」



突然口の中に生暖かい液体が流れ込んできた。

酒だ。こいつは接吻をするフリをして、俺に口移しで酒を流し込んできたのだ。

突然のことで抵抗する間もなく酒が喉を通っていった。







暫くしてAが唇を話すと、俺は大きく咳き込んだ。

酒の力とは本当に恐ろしいものだ。
普段のAなら絶対にこんなことはしない。


俺が知っているAはもっと奥手で、元彼がいたとは思えないほどにウブで。



俺から唇を離したAは、残ったお酒を味わうように舌で舐めた。

「どうだ、った?」


どうだった、とはお酒の味を聞いているのだろう。

ちらりと横を見れば、先刻Aが飲み干したお酒の瓶が転がっていた。


ラベルに書かれたお酒の名前を見て、俺はおどろいた。

「テキーラ!?」

あんなものをこいつは一気飲みしたのか。
テキーラの一気飲みなんて聞いたことがない。


正常な思考もぶっ飛ぶはずだ。



なんてどこか呑気に考えていれば、Aは俺の膝に手をつきながら俺の顔を覗き込んだ。


お酒のせいだろうか、頰は好調していて瞳は潤んでいる。




「Aさ〜ん?

ど、どうしたの?」


だめだ。
どうやら俺の彼女は酔うととんでもない生殺しになってしまうらしい。

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けんそう(プロフ) - ありがとうございます!番外編ということもあり、なかなかネタが浮かばず更新がかなりスローペースなのですが、それでも読んでいくださる方がいることが凄く嬉しいです! (2018年5月12日 22時) (レス) id: aaf4aecbc2 (このIDを非表示/違反報告)
真琴(プロフ) - 更新待っていました!二人の会話が堪らないです(//∇//)ずっとニヤニヤしながら読んでいます!更新頑張ってください! (2018年5月5日 21時) (レス) id: db800734c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:けんそう | 作成日時:2018年4月7日 18時

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