36話 ページ37
「坂田さん。
私がなんで
...あなたのことが好きだからです。
私も惚れてるんです。坂田さん。
あなたに。」
伝えてしまった。
伝わってしまった。
私は今どんな顔をしているだろうか。
頰が赤く染まっているのだろうか。
溢れ出る感情のせいでおかしな表情をしているのではないか。
「お前、狡ぃわ。」
そう言って坂田さんは私を抱きしめた。
私も坂田さんも雨で衣服が濡れているため、お互いの体温がダイレクトに伝わってくる。
今まで味わったことのない彼の温もりが、愛おしい。
「坂田さん。
もう一回言ってください。
私のことどう思ってるんですか?」
「は、聞こえてただろ、お前。」
「何回でも言うって言ったのは坂田さんじゃないですか。」
そう言えば、彼はマジかよ、と言って首の後ろに手を当てた。
今までは私が照れてばっかりだったから。
少しぐらい、照れる彼を見てみたくて。
少しドキドキしながら、彼を見つめる。
「俺は惚れてるんだよ、お前に。」
“惚れてる”
その、たった一言。
好きと言ってこないあたりがすごく彼らしい。
けれど少しだけそっぽを向いて、歯切れ悪く惚れてるという彼を少し可愛いと思ってしまったのも事実だった。
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けんそう(プロフ) - ・∀・さん» 目からジャスタウェイだなんて、なんだかそう言ってもらえて嬉しいです笑! こんな作品を読んでくださってありがとうございます! (2018年7月4日 18時) (レス) id: aaf4aecbc2 (このIDを非表示/違反報告)
・∀・ - 目からジャスタウェイがでた! (2018年6月10日 1時) (レス) id: 659241d04f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:けんそう | 作成日時:2018年3月12日 20時