25話 ページ26
「どういうこっ...」
坂田さんの言っている言葉の意味がわからなくて、私はどういうことかと聞いたつもりだったのに。
私の言葉は遮られてしまった。
「んっ...!?」
目を瞑っていても分かった。
口に押し当てられた柔らかいものの感触。
坂田さんに、接吻をされていたのだ。
突然のことに体も、頭もついていかなかった。
考えなければいけないことは色々あったはずなのに、頭が真っ白なのだ。
どうしていいのか分からず、接吻を受け入れているうちに、長いそれに耐えられず、涙がすこし浮かんできて、目を開けてしまう。
0センチの距離。
距離という距離もないであろう近さで感じでしまった坂田さんの温もりを、私は拒絶することはできなかった。
坂田さんが私に接吻を落とす意味も、理由も分からなかったけど、それを拒むことだけはできなかった。
坂田さんは、ゆっくりと私から唇を離した。
「ごめん。」
坂田さんはそう、一言だけ告げると私の家から出て行った。
“待って”
その一言が私の口から発せられることはなく、坂田さんは私の前から姿を消してしまった。
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けんそう(プロフ) - ・∀・さん» 目からジャスタウェイだなんて、なんだかそう言ってもらえて嬉しいです笑! こんな作品を読んでくださってありがとうございます! (2018年7月4日 18時) (レス) id: aaf4aecbc2 (このIDを非表示/違反報告)
・∀・ - 目からジャスタウェイがでた! (2018年6月10日 1時) (レス) id: 659241d04f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:けんそう | 作成日時:2018年3月12日 20時