♛︎episode303＿＿解釈違い ページ13
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寝惚けている玲王は、普段の倍面倒臭かった。
「解釈違いどっか行け。俺を惑わすな」
「いや、本人!!」
布団を頭まで被ったままの玲王に、痺れを切らした私はベッドに乗り上げる。
「いいから早く起きる！」
布団を上だけ引っペがして、晒された腕を掴んで引っ張った。
「わ、ふっ!?」
……はずが、逆に私が引っ張られてしまう。
そして、玲王に覆い被さるようなかたちでダイブした。
間に挟まった掛け布団がクッションになったから痛くはない、けど、さすがにこの状況はまずい。
「夢なら、甘えんのもアリだよな……」
「だから夢じゃないってば！」
「なぁ、A」
「ひょわっ!?み、耳元で喋んな！」
逃げたいのに、腰に腕を回されてがっちりホールドされてるから身動きが取れない。それに加えて、喋る度に玲王の吐息が耳にかかって擽ったかった。
一方で玲王は、本当に夢だと思い込んでいるようで、いつもは口にしないような台詞をここぞとばかりに吐いてきた。
「夢の中のお前もすげぇかわいい」
「は、ぁっ!?」
「柔らかいし、めっちゃいい匂いするし……現実みてぇ」
「だから現実なんだってば！ちょっ!?変なとこ触んなっ」
ごろん、と寝返りを打った玲王につられて私の体も左に傾く。そしてあろうことか、私のない胸に頭を寄せてきた。
「い、いい加減にしないと殴るぞ!?」
足もからめられて、いよいよ逃げ場を失って目をさまよわせてると、梯子からこちらに向かって痛いほどの視線をぶつけていた赤髪の人物と目が合った。
途端に、サーッと血の気が引いていく。
「朝から盛ってんじゃねーよ、バカップル」
「違うから！！」
ごつん、と鈍い音が鳴る。
勢いよく起き上がったせいで天井に頭をぶつけたのだ。
本日二度目の強打である。
痛む頭を押さえて、悶える私の隣で玲王がようやく起き上がった。今の音で眠気が吹き飛んだのか、さっきのようなぽやぽやした顔の玲王はいない。
「れ、おっ……やっと起きた」
「A!? えっ、は？夢、じゃねーの？現実？」
「(マジで夢だと思ってたんか)」
なんて言葉にすることすらできなくて、ただただ涙目で訴えていると、ようやく状況を理解した玲王が「痛かったな、よしよし」と、子供をあやすような口調で頭を撫でてくる。
そんな優しさ要らないから、さっさと起きてほしかった。
(あー……。俺、なんか変なこと言ってた？)
(山ほどあるけど……解釈違いって言ってた)
(なんだそれ)
(いや私が知りたいよ!!)
episode304＿＿背後霊→←♛︎episode302＿＿夢か現か
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はもに(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 咲夜さん、初コメ並びに応援ありがとうございます！次回の続編でもご期待添えられますよう精進致しますのでよろしくお願いします❕ (7月15日 15時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 初コメ失礼します更新頑張ってください応援してます (7月14日 19時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
だんごさん。(プロフ) - はもにさん» そんな！。全然！。というかお待ちしています、自分も受験生で多分返事返せない時がありますのでお互い同じですよ！。ソレに夏休みの時はいっぱいお話出来ますか？。 (6月9日 21時) (レス) id: 3c436fb16b (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - だんごさん。さん» だんごさん、お返事遅くなりすみません。作品を愛読頂きありがとうございます！ぜひ、とお願いしたいところなのですがただ今リアルが立て込んでおりまして、執筆に集中するのが手一杯な状態ですので余裕ができてからお伺いしてもよろしいでしょうか？申し訳ないです (6月9日 12時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
だんごさん。(プロフ) - こんにちは！。いつも作品見てました。そのイラストも全て見てました！。初コメですが失礼します。その毎回幸せに見ています。そのボードに話しかけるのはいいでしょうか？。お話したいです！。 (6月4日 17時) (レス) id: 3c436fb16b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年5月27日 14時
