episode301＿＿寝坊助 ページ11
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4thステージの棟を抜けて、その隣の3rdステージへと移動した私は、順調に朝の業務をこなしていた。途中何度かトラブルに見舞われたりしたけど、一次選考の時に比べれば全然大したことない。
「(まあ蜂楽は許さんけど)」
自分で言うのもなんだが、私は結構根に持つタイプだ。ここ暫くは蜂楽の顔を見る度に、臨戦態勢を取ってしまう気がする。
なんてこと考えてる間に、目的地に辿り着いた。
「(えーっとここは千切と國神、と玲王の部屋か)」
扉の横に書いてある番号を端末に入力して、この部屋のメンバーを確認した私は、画面をシャットアウトするとカゴの中に戻した。
玲王に関しては思うところもたくさんあるし、ちょっぴり心配だけど、意を決して扉をノックする。
「マネージャー？」
すると、右方向から私を呼ぶ声が聞こえた。
手を止めて、声のした方に首を傾けて振り返る。
「あっ、國神！」
視線の先には、タオルを肩にかけた國神の姿があった。見たところ、顔を洗った帰りっぽい。
私が気づくと國神は「どうも」と軽い会釈をして、こっちに向かって歩いてくる。
「検温ですか？」
「うん、そんな感じ。中に玲王と千切いる？」
「あー……いるにはいるんすけど」
「うん？」
とたんに國神の歯切れが悪くなった。かと思えば部屋の奥を気にする素振りを見せて、私から すーっと視線を逸らす。
そして短く息を吐くと、センサーパネルに触れた。
私は不思議に思いながらも、開いた扉から顔をひょっこり覗かせる。
「まだ寝て、マス」
予想もしなかった光景を前に、体はギャグ漫画のように頭から倒れた。國神が言い淀んでたのはこれのせいか。
「いま何時だと思ってんだ……起床時間とっくに過ぎてるぞ」
頭を押えながら体を起こした私は、部屋の中へと足を踏み入れる。
そして、今も一人用ベッドで気持ちよさそうに眠る人物を見下ろした。布団にくるまってて顔は見えないけど、赤い髪がはみ出てたからおそらくコレが千切。
「(と、いうことはあっちが玲王か)」
首を傾ければ、二段ベッドの上にも同じような物体が見える。
「コイツらマジか」
もはや怒りを通り越して呆れてしまう。
私の隣に並んだ國神が頭に手を当て、弱ったように呟く。
「何回か声はかけたんすけど、全然起きなくて」
「普通に声かけるだけじゃダメだよ。起こすなら布団を剥ぎ取らなきゃ。……こうやっ、てっ！」
そのお手本を見せるように布団を掴むと、そのまま容赦なく引っ張り上げた。
♛︎episode302＿＿夢か現か→←episode300＿＿ショッキング
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はもに(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 咲夜さん、初コメ並びに応援ありがとうございます！次回の続編でもご期待添えられますよう精進致しますのでよろしくお願いします❕ (7月15日 15時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 初コメ失礼します更新頑張ってください応援してます (7月14日 19時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
だんごさん。(プロフ) - はもにさん» そんな！。全然！。というかお待ちしています、自分も受験生で多分返事返せない時がありますのでお互い同じですよ！。ソレに夏休みの時はいっぱいお話出来ますか？。 (6月9日 21時) (レス) id: 3c436fb16b (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - だんごさん。さん» だんごさん、お返事遅くなりすみません。作品を愛読頂きありがとうございます！ぜひ、とお願いしたいところなのですがただ今リアルが立て込んでおりまして、執筆に集中するのが手一杯な状態ですので余裕ができてからお伺いしてもよろしいでしょうか？申し訳ないです (6月9日 12時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
だんごさん。(プロフ) - こんにちは！。いつも作品見てました。そのイラストも全て見てました！。初コメですが失礼します。その毎回幸せに見ています。そのボードに話しかけるのはいいでしょうか？。お話したいです！。 (6月4日 17時) (レス) id: 3c436fb16b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年5月27日 14時
