episode106＿＿労力 ページ10
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お昼ご飯を食べて、いつものようにデータを纏めてたら急に「お前には他の仕事がある」と絵心から告げられた。そして「ここに行け。行けば分かる」とアバウトな伝え方をされて、疑問を感じながらも指定場所に来てみたのだけれど、なぜかチームVの部屋の真横に巨大なダンボールが置かれていた。
「なんだこれおっも！！無理じゃん」
試しに持ち上げようとしてみるけどビクともしない。何が入ってるんだこのダンボール。どこかに書いてないのかなと、色んな角度から観察してると、ダンボールの裏側にメモが貼られているのを見つけた。
「ゴールボーナス、特典。ベッド？」
書かれていた文字を読み上げて、首を傾げた。恐らく、この特典の使用者は玲王だ。そういえば高級安眠ベッド欲しいとかボヤいてなー……なんて呑気なことを思いながらメモの裏側を見ると「よろしく」と殴り書きの字が見えた。
「……は？」
文字を見て、理解するのに数秒を要した。
「……これを私に組み立てろってか!? わっ、よく見たら工具置いてある！親切だな！いや親切なんかこれ!?」
取り乱して、混乱した。家庭でも使える小型用ミニドリル……うちの家にもあったな、なんて呑気なことを言ってる場合じゃない。業者を呼べ業者を！と思ったけれど、サッカーに関係の無い金は使わないと言ってた絵心の言葉を思い出した。
「(だからって、マネージャーにこんな仕事任せるか普通？そもそもベッドとか作ったことないし、素人にできるもんなのか？てか、なんで私が玲王のために労力使わなきゃいけないんだ)」
頭の中では悶々と考えて、心の中では不平不満を垂れた。むしゃくしゃしたから、ポケットに常備している携帯用食料をかじって、咀嚼しながらダンボールを睨みつける。
こんなことになるならタブレットを持ってくれば良かった、と、後悔しても遅い。とりあえずやるしかない。チームVは夕方までこの部屋には戻ってはこないから、それまでに完成させなければ。
「不親切!!」
説明書が英語だった。鬼か、という意味を込めて絵心が見てるであろう監視カメラを睨みつけてやった。だけど嘆いていても仕方ない。とりあえず絵を見ながら板に貼られたシールの番号を照らし合わせてやってくしかない。
カッターで開封して、ダンボールの中から一枚一枚ベッドの基盤を取り出して部屋の中に運んでいく。
「クソ重いいぃ……後で覚えてろ絵心、絶対許さん」
怒りを募らせながら、私は作業に取り掛かった。
♛︎episode107＿＿不覚→←episode105＿＿相談
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はもに(プロフ) - かっぱさん» かっぱさん、はじめまして！励みのコメントありがとうございます。一番なんてお言葉頂けて感無量です、、❕これからもご期待に添えられますよう頑張りますᵕ̈* (2023年2月20日 0時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - このお話本当に大好きで、一番気にいってます♡これからも応援してますね!! (2023年2月19日 21時) (レス) @page49 id: 3275caf583 (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 七子さん» 七子ちゃん、感想投げてくれてありがとう❕ ちょっとドギマギの三角関係ではあるけれど、話の落とし所はちゃんと決めてるので見守ってもらえると嬉しいᵕ̈* いつも応援してくれて励みもらってます！これからもよろしくね❣️ (2023年2月17日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
七子(プロフ) - 潔が好き⁈⁈⁈そんなの…そんなのあんまりよ‼︎二次創作でレオと存分にイチャつかせてやるんだから（現実逃避） (2023年2月15日 21時) (レス) @page35 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 凛香奈さん» 凛香奈さん、初めまして！繰り返し読んでいただけてるという事実に感極まってしまいました🥲ここ最近更新の時間帯が不定期ですが、引き続き頑張っていきたいと思います！応援ありがとうございます🙇♂️とても励みになりました！ (2023年2月13日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年2月7日 18時
