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次第にクラスの中で孤立したAは俺としかいなくなった。だからAが いつも俺に泣いて縋ってきた時、たまらなく嬉しかった。初めて思い通りにいったからだ。ばぁやに協力してもらったかいがあったって、この時はそう思っていた。
『友達……いなくなっちゃった。みんな 玲王の話ばっかりするんだ。私と居たら玲王と話せる、仲良くなれるからいる、って。話してたの聞こえちゃったんだ。私、誰からも必要とされてない。親からも、友達からも。……そんなのヤダ、ヤダよ』
『そんな奴らのことなんかほっとけよ。どうせお前の中身を見てない連中だろ、そいつら。そんなのトモダチじゃねーし。それに、お前のことを必要としてる人間はここにいる。だろ？』
『玲王……』
俺がいなきゃ、ダメな奴にしたかった。
捨てられた子犬のような顔で俺を見上げてくるAの目には、俺しか映っていない。それが嬉しくて、心が満たされた。歪んでると思われてもいい。そんなの俺が一番分かってる。
欲しかったのは笑顔、ただそれだけだったのに、いつしか俺はAに求めて欲しい、そう思うようになっていた。その笑顔を自分から壊していることにも気づかずに。
『は……家出、した？』
俺が想像していたよりもAの心は強かった。 そしてバレていた。俺が裏でコソコソ根回ししていたことや これまでのこと、全部。Aは知ってて俺に泣きついてきた。
なんで止めなかった、とか、どこにいるんだ、って親に迫ったけど教えてもらえなかった。行き場のない感情が頭を圧迫して、俺は ばぁやに毎日泣いて縋って、｢きっと坊っちゃまの元に戻ってきますよ｣と慰められていた。
『坊っちゃま』
『ん……もう、大丈夫だ』
『くれぐれも、ご無理はなさいませんよう』
簡単には割り切れないし、Aがいない生活に慣れるのにはかなり時間がかかったけど ばぁやのおかげで俺は前に進めた。そして叶えたい夢ができて、凪とも出会えた。
久しぶりに感じた充実という二文字は、少しの間、俺からAを忘れさせてくれた。
『……あ……ぁ』
『レオ、どうしたの？』
だから
俺は無意識に胸を押えるように自分の服を掴んだ。
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はもに(プロフ) - かっぱさん» かっぱさん、はじめまして！励みのコメントありがとうございます。一番なんてお言葉頂けて感無量です、、❕これからもご期待に添えられますよう頑張りますᵕ̈* (2023年2月20日 0時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - このお話本当に大好きで、一番気にいってます♡これからも応援してますね!! (2023年2月19日 21時) (レス) @page49 id: 3275caf583 (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 七子さん» 七子ちゃん、感想投げてくれてありがとう❕ ちょっとドギマギの三角関係ではあるけれど、話の落とし所はちゃんと決めてるので見守ってもらえると嬉しいᵕ̈* いつも応援してくれて励みもらってます！これからもよろしくね❣️ (2023年2月17日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
七子(プロフ) - 潔が好き⁈⁈⁈そんなの…そんなのあんまりよ‼︎二次創作でレオと存分にイチャつかせてやるんだから（現実逃避） (2023年2月15日 21時) (レス) @page35 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 凛香奈さん» 凛香奈さん、初めまして！繰り返し読んでいただけてるという事実に感極まってしまいました🥲ここ最近更新の時間帯が不定期ですが、引き続き頑張っていきたいと思います！応援ありがとうございます🙇♂️とても励みになりました！ (2023年2月13日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年2月7日 18時
