episode132＿＿弄り ページ36
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「で？結局のところどうなんすか」
今村の首根っこを掴んだまま、國神が私の方を向いた。今村は足をじたばた動かして抵抗してるけど、黙らせるためなのか 國神が後ろ襟に力を込めたら首が締まったみたいで、潰れたカエルみたいな声を出した。意外と容赦ないな。
「怪我の手当てしたいんだ。久遠と世一いる？」
「あー……潔は更衣室だ。久遠は……」
「見てねーし いねーよ！つーかあんな裏切りもんのことなんてどーでもいいわ、クソが！怪我なんかほっとけ！」
言い淀んで、頭を搔いた國神の言葉を食うように上から被せた雷市が癇癪声をあげた。「次会ったらマジで殺す！！」目尻を吊り上げて 瞳をギラつかせる雷市を 國神が窘める。怒る気持ちは分かるけど、如何せん血の気が多いから大変だ。
「なになに、喧嘩？」
「また雷市か」
「揉め事は勘弁してくれよ……」
更衣室の扉から、成早と我牙丸が出てくる。
その後ろには伊右衛門もいた。そして驚くべきことに、國神の後ろから千切が顔を ひょこっと覗かせた。 いつの間にそんな場所に移動してたんだ。
──あぁ、なんか嫌な予感がする。
「どうしたんだ、國神。何の騒ぎ？」
「おぉ千切」
「マネージャーもいるじゃん、なんの用？」
「潔の怪我の手当てに来たんだと」
なんだ、この、千切の 私の気持ちを見透かしてくるような、ジト目は。「ほーん」と感情のこもってない声で意味ありげに呟くから、頬が引き攣った。
てか國神も國神だ、私は久遠にも用事があったんだ。そこを端折って世一の名前だけ出すのはやめろ。
「おーい潔」
口の横に手を添えた千切が、扉に向かって話しかけた。待て待て待て。慌てて千切の裾を掴んで 思いっきり引っ張っる。
「い、いいよ呼ばなくて！まだ着替え中でしょ！」
「遠慮すんなーマネージャー ほらドーン」
「おわっ!?」
なんだその棒読みは。と、ツッコむ暇も与えずに くるっと身体を反転させた千切が、素早く私の背後に回って「ドーン」ていう掛け声と同時に背中を勢いよく押した。
前のめりに倒れかかった私の手が、センサーに触れて扉が開く。
「わっ！とっ、とっ、とっ……」
バランスを保つために片足で兎みたいに跳んでると、いつの間にか身体が更衣室の中に入っていて、後ろで扉が閉まる音がした。
その直後、身体が目前にいた なにかにぶつかった。途端に両腕をガシッと掴まれるような感覚もしたから私は顔を上げた。
(A？)
(……よい、ち)
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はもに(プロフ) - かっぱさん» かっぱさん、はじめまして！励みのコメントありがとうございます。一番なんてお言葉頂けて感無量です、、❕これからもご期待に添えられますよう頑張りますᵕ̈* (2023年2月20日 0時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - このお話本当に大好きで、一番気にいってます♡これからも応援してますね!! (2023年2月19日 21時) (レス) @page49 id: 3275caf583 (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 七子さん» 七子ちゃん、感想投げてくれてありがとう❕ ちょっとドギマギの三角関係ではあるけれど、話の落とし所はちゃんと決めてるので見守ってもらえると嬉しいᵕ̈* いつも応援してくれて励みもらってます！これからもよろしくね❣️ (2023年2月17日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
七子(プロフ) - 潔が好き⁈⁈⁈そんなの…そんなのあんまりよ‼︎二次創作でレオと存分にイチャつかせてやるんだから（現実逃避） (2023年2月15日 21時) (レス) @page35 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 凛香奈さん» 凛香奈さん、初めまして！繰り返し読んでいただけてるという事実に感極まってしまいました🥲ここ最近更新の時間帯が不定期ですが、引き続き頑張っていきたいと思います！応援ありがとうございます🙇♂️とても励みになりました！ (2023年2月13日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年2月7日 18時
