僕がその手ひいてくから ２

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〜北山〜

朝、目が覚めて・・

ん？



天井、違う・・


あ！


そうだった！

藤ヶ谷んち！ 笑



病院みたいに真っ白じゃなくて、ヌイグルミがごちゃごちゃ置いてあるのが視界に入ってきてふふふってにやけちゃった 笑



昨晩、何ヶ月も遅れた「おめでとう」をやっと言えて、

プレゼントは待っててな、一緒に買いに行くから、って約束させて、




それから一緒に寝たんだけど、




・・もう起きた？




１人じゃないからよく寝られなかったのかな、

寝付けなくてソファーで寝たとか言われたら傷つくわ・・



あ、でも、もうだいぶ明るいし、それでふつーに起きたのかも！


今、何時だ？


病院みたいに夜中にも足音が聞こえたり、朝早くから検温来たりしないから、めっちゃ寝てたのかも。


だったら早く起きないと時間もったいないじゃん！





・・・何日ここにいていいのか聞いてなかったわ、







よし！

起きよ！







あーー、・・・無理だ、


無意識にコントローラー探してたけど、リクライニングのベッドなわけないじゃん、

病人じゃないんだから！



これじゃあ無理・・


１人じゃ座ることもできない、





・・家帰るってこういうことか・・。









・・よっしゃっ！！

考えててもしょうがない！

やれることからだよ！



「ふじがやーーっ！

起きたーー！



太輔ーー！」


よし、スゲー大声出た！

あとで歌ってみよ！ 笑


「ふじがやーーっ！

来てーー！」


「みつ？

起きた？ 笑」



ドアあいてヒョッコリ顔出したのは、

「玉ちゃん！」





「がや、もうちょっとしたら出るから交代ね」


ニコニコ顔の玉ちゃん、


癒されるわ 笑


「よし、起きて朝ごはんにしよっか！」








せーーの！ってかけ声は緩いけど、グッと長い腕で引っ張りながら身体支えてくれて、安定感抜群 笑

尻の下にクッション入れてもらったら１人で座れるからな。




「着替えよー、・・・１人でいける？」









左手でロンＴの右の袖を引っ張って引き抜く、



・・・なかなか抜けない、


伸びるし・・






んーーっ、もうちょい！


届かない・・





伸びすぎなんだよ、これ、って思いながら引っ張ってたら、玉ちゃんが引っ張ってくれた、


・・みんな、他に誰もいない時は手、貸してくれるんだよな 笑



「ありがと 笑」

「ん？ 笑

何もしてないよ 笑




あーーっ、腹へったわ！

がやがみつが起きてから！って何も食べさせてくれないから！ 笑」

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