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ほわほわしっと。 ページ6

「ねえ、みてみてA。」

「なに?」

「やっぱイケメンの元には美女とJKが集まるのね。」

「っつ、」


にやにやしながら紗奈が指をさした光景は、おそらく学校帰りであろう女子高生が、注文したものをテーブルに運んできた零くんに絡んでいる姿。

きゃいきゃい騒いで、MINE教えてくださーいって。

それだけじゃない。

近くでうっとりした表情をしながら零くんを見ているきれいな女の人。

耐えられない。そう思った。


「A?どした?顔色悪いけど、、」

「っごめん、私もう帰る。」

「え、ちょっ!具合悪い?大丈夫?」


サンドイッチは食べかけだけど、この場にいることが辛くて。

好奇心なんかじゃ来ちゃいけなかったって思った。

彼はかっこいいし、こういうことも少しは見ることになるかもしれないって思ってはいたけれど、

でも、やっぱりつらい。

心臓がぎゅうって掴まれたみたいに苦しくて息ができなくなる。


「…っ、ごちそうさまでした。ごめんなさい、お会計おねがいします。」

「ねえ、A!送ってくから。発作起こしたらどうするの、」


近くにいた女性店員さんに声をかけてお会計をおねがいする。

零くんがこちらをみてびっくりしてる。ごめんね。

この人も、かわいいな。

やだな。やだな。やだな、


「さな、今日は帰るね。今度埋め合わせするから。」

「…送る。なにがあったか分からないけど、それくらいはさせて。」

「…ありがと。ごめんね。」


たぶん、私の声はかすかに震えていたと思う。

ほわほわしっと。→←ほわほわしっと。



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ゆあ(プロフ) - 流れ星さん» ありがとうございます!!!わかりました!元々その話はどこかで書くつもりでいたので、ありがたいです!リクありがとうございます! (2018年5月7日 21時) (レス) id: e56984d5e7 (このIDを非表示/違反報告)
流れ星 - はじめまして!このお話すごく好きです!リクエストよろしいですか?設定にもあった喘息での看病のお話がみたいです!いつでもいいのでお願いできますか? (2018年5月7日 15時) (レス) id: d36a309e13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - るうさん» 遅くなりすみません!わかりました!リクエストありがとうございます! (2018年5月5日 11時) (レス) id: e56984d5e7 (このIDを非表示/違反報告)
るう - 続きが楽しみです!リクエストなんですが、女の子の日?でお腹とか痛くなっちゃう夢主と優しく看病してくれる降谷さんがみたいです! (2018年4月21日 23時) (レス) id: 2ae17f35c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆあ | 作成日時:2018年4月20日 17時

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