鬼の副長を落とすための攻略法【土方十四郎】3

終わる終わる詐欺？ ページ15

A「次はちゃんと目覚ましかけてから、ああいうことしてください。」


土「すまねぇ・・・」


無我夢中だっというか、先にダウンした私が言えることではないかもしれないけど、やはり今回は危なかった。


私は仕事もあるので早足で帰り道を歩く。


＊＊


屯所に着くと、1番最初に会ったのはニヤニヤしている総悟。


沖「ありりー？朝からお二人揃って、どこに出かけてたんですかィ？あ、違うかぁ。昨日の仕事から出てったきりだから、「朝帰り」かぁー。」


「朝帰り」という言葉を無駄に主張する総悟に嫌気がさす。


不幸中の幸いでもなく、幸い中の不幸でもない。


間違いなく「不幸中の不幸」である。


沖「昨日の夜中々帰ってこなくて、旦那に連絡したら、「もう仕事とっくに終わってる」って言われて、いつ帰ってくるか待ってたら、間違いなく【ﾋﾟｨｰ】とか【ﾋﾟｨｰ】してそうな、朝帰りですもんねー」


ドSというか、もはやただのいじめだ。


あれ？待って。いじめって基本多数で一人をみたいな感じだよね？


総悟一人なのに主導権握られる側なのはなんでだ？


A「総悟くん？イケメンがそんな汚いこと言っちゃダメだよ。顔面の無駄使い。」


沖「汚いことってなんの事かなぁー？俺わっかんなぁい。」


A「音でかき消された部分のことだよ。」


わざとらしくそう言って、ケラケラ笑う総悟。


苦笑しかできない。


沖「ガキはいつ産まれることやら。」


A「な・・・」


沖「楽しみですねィ。」


その言葉に反応して顔を赤くしている私をおいて、手をひらひらふって去って行った総悟を睨む。


反応してしまったのが少し恥ずかしくも思えてしまった。


土「ったく、アイツはいつもいつも・・・・けど・・・・」


A「わっ！」


いつの間にかバックハグをされている私。


土「楽しみだな。」


A「な、何がですか・・・？」


今の会話に楽しみを感じられる要素があっただろうか。


土「お前の名前が俺と同じになったり、ガキが産まれるの。」


A「へ？」


素っ頓狂な声を上げて、更に顔が熱くなる。


うん。でも、いい未来予想かもしれない。









私はこれからも、


「鬼の副長」こと、土方さんの攻略法を考え続ける。



終わり

あとがき→←5分で出てこい。

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