鬼の副長を落とすための攻略法【土方十四郎】3

5分で出てこい。 ページ14

満足そうな土方さんの寝顔。


こんな光景少し前まではありえなかった。


それが今、しっかりと目の前にある。


幸せ。その言葉が今の状況に1番似合う。


A「ふふ。」


土方さんに近づいて、髪を優しく撫でる。


土「ん・・・・」


A「あ、起こしちゃいました？」


重たそうに瞼を開けて、私を引き寄せる。


A「わっ」


土「んー」


まだ寝ぼけているのか、反応があいまいだ。


しばらくじっとしていると、土方さんがピクっと動いた。


土「・・・今何時だ？」


A「7時半です。」


むくっと起き上がり、ボーッと時計を見つめる。


土「お前今日仕事だろ。先シャワー浴びてこい。」


A「わかりました。チェックアウトって何時ですか？」


土「・・・・45分・・・」


A「えっ？」


私は一瞬耳を疑った。


まてまて、今30分だよ？


2人ともシャワー浴びて着替えて、最低でも30分くらいはいるだろう。


それとも5分で出てこいと。


A「どう考えても無理じゃないですか！!」


私があたふたと準備を始めると、


土「2人で入るか？」


動きが止まるには十分な言葉だった。


土「Aがよければのはなしだが・・「一晩一緒に過ごしておいて何言ってるんですか？！もっと早く言ってください！」


私は土方さんをお風呂場に押し込み、急いでシャワーを浴びた。


浴び終わったら急いで着替えて、急いで片付けて、ホテルを出た。

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