クールな彼女とマフィアな彼ら【ハイキュー！！】 (ページ7)

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7話ページ7

孤爪さんが車のスピードを落とした。どうやら、数十分にも及ぶ逃走の末、なんとか撒けたようだ。

海外に来て1日目。
その短期間の間にいろいろなことが起こりすぎて、心身共に疲れてしまった。孤爪さんが言うには、あと数分で目的の家に着くらしい。家には岩泉さんと国見さん以外にも同居人がいるようで、個性が強い人ばかりだそうだ。

「特に、クロと木兎さんには気をつけてね。あと、赤葦と月島。そこにいる国見にも。」

何人同居人がいるのかは知らないが、気をつけるべき人が5人もいるのか。しかも、その内の1人は私の隣にいる国見さん。まあ、あまり会話をしていないので彼については何とも言えないが。孤爪さんが気をつけろと忠告してくれたのだから、そうすることにしよう。

「・・・安全？な方は、何人くらいいるんですか？」
「・・・俺と岩泉さん、あと夜久さん。今言った3人は信用していいよ。」
「孤爪、俺を含めてもいいのか？俺はまだ、こいつのことを信用しきったわけじゃない。わかってんだろ？」
「・・・うん。でも、岩泉さんは大丈夫だから」
「・・・まぁ、あいつらに比べたらマシな方か」
「えっと、岩泉さん、これからよろしくお願いします、」
「ああ。よろしくな」

話し方は冷たいように思えるが、心配しているようにも感じ取れる声色と態度だ。ちょっとだけ、お母さんみたいに見えてきた。