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Episode 28 ページ31

秘密。誰しも一つは抱えているであろうそれは、時に人を悩ませる。ドン底へ引きずり込むタチの悪いケースもある。

Aも、それを抱える一人だった。

思い出したことが数個ある。
それが秘密なのだ。



__一つ目、私は“スタンド使い”の端くれにいる、ということ。

スタンドというものは、「そばに現れ立つ」ということから由来している。勿論、Aがそんなことを知る由もないが、なんとなく彼女は察していた。

しかし、Aのそばに、そんなものは存在しない。

それに、自分はスタンドが見え、それに近い能力を持っているだけで、発動させようとしてするものでもないし、実際実感があったのも、先日鳥の死骸を生き返らせたときだけ。

果たしていきなり使えるようになるものなのだろうか…?


ここが彼女の疑問点だった。

まだ経験していないから、そう思えるだけで。

本体と一体化したスタンド使いを、まだ彼女は見たことがなかった。だからこそ実感が湧かないだけ。

その理由から、周りの人に言えずにいた。言ったところで、何かが進歩するわけでもないから。


__二つ目。
私は、“私”の生まれ変わりだということ。

つまらない、くだらない、と思われるかもしれないから言えないが、本当にそうなのだ。

一度は死んだ。でも、生き返った。
理由は分からない。でも、確かに生きて、死んだ。


先日から知らぬ人の名前が頭の隅にある。

“ジョナサン” “シーザー”

一体誰なんだろう。
この人たちが、私に何か関係しているのか…?
この人たちが、何かを知っているのか…?

いや、今はそんなことを考えている場合じゃない。

そんなことよりも____









___ポルナレフさんはどこだ。


「おーい!ポルナレフー!」
「出てこい、隠れてんじゃねぇ!」
「ポルナレフさーんっ!!」

そう、ポルナレフが行方不明なのだ。
思考を転換し、ポルナレフ探しに切り替える。
先程から行方が分からなくなったポルナレフを、全員が必死に探す。



アヴドゥルは生きている。
しかし、ポルナレフに秘密にしている。

これがみんなの“秘密”なのだ。

しかし、秘密は時に人をドン底へ引きずり込む。



「アヴドゥルの親父さん」という人物に変装したアヴドゥル。彼の死を伝えるという名目で訪れた島で、ポルナレフは自責の念に駆られ、走ってどこかへ行ってしまったのだ。


__秘密がこのような事態を引き起こすのなら…

いっそ皆に伝えた方がいいのだろうか…?

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東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» 応援ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年9月15日 0時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - 頑張ってください!(^^) (2018年9月14日 21時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» わあああい!!ありがとうございます!嬉しいお言葉頂きました!これからも何卒宜しく御願い致します(´ー`*) (2018年9月3日 14時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - この作品大好きです!僕もこんな神作書いてみたい(´・_・`) (2018年9月3日 10時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - もちこさん» コメントありがとうございます!そんな勿体ないお言葉を……!ありがとうございます、励みになります( ^P^) (2018年8月27日 22時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲 | 作成日時:2018年2月6日 19時

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