111話 ページ22
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『お、美味しい…………蕎麦の沼にハマりそう……』
「だろ？」
あの後2人ともお腹が空いてきたのでお目当ての和食亭に来た。
ほんと美味しい。
『お蕎麦こんだけ美味しいってことはうどんも美味しいんだろうなー』
「そういや、何でうどん頼まなかったんだ？」
『轟くんと一緒の食べたいなって』
「………………そ、うか」
？？……轟くん耳赤くない？？(鈍感)
『よっしゃ！！！お目当ての桜餅食べよ！！』
「落ち着け」
『すまん、つい』
食後のデザート。桜餅。私の本命だ！！
轟くんは柏餅を頼んだらしい。
確かにこの前和菓子の中なら柏餅が好きって言ってたね。
『無理………………………………』
「大丈夫か雷風」
『美味しいすぎる………………』
「よかったな」
『最高……』
ほっぺた蕩ける。落ちそう。
「お、うめぇ」
『たまには和菓子もいいでしょ』
「ああ」
轟くんは「ん」とおもむろに私に柏餅を1口サイズにカットしたそれを向けてくる。
え。なに？
「うめえぞ。食べてみろ」
『え？くれるの？やった！！ありがとう！！』
あーんと、柏餅を口に運んで気づく。
イケメンにあーんされちゃった………………！！
でもいつもの暗殺されない？？という謎の不安よりも照れの方が先行する。
おお、なんでだ。
「美味いか」
『お、おいしい…………』
「？？…お前なんか耳赤いぞ」
『え、うそ』
鈍感2人(重要)。
ツッコミ不在(重要)。
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作者名：オクラ | 作成日時：2019年7月12日 8時
