轟くんは仲間 (ページ21)

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110話ページ21

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お目当ての和食亭に1番近い場所にある最寄駅で降りる。

イケメンと近距離…………緊張した……！！

「まだ昼までに時間あんな…どっか寄るか？」

『そうだね。この辺いっぱいお店あるから適当にブラブラ歩かない？』

「ああ」

幸い、たくさんの店が並ぶ大通りがあったので時間には困らなさそうだ。

って、いうか轟くんとこうやって意味もなく一緒にいるだけでも全然楽しいんだけどね。

しばらく色んな店を見ながら歩いていると、ありがちな感じのTシャツ屋さんに出くわす。

外国人が買ってそうな感じだ。

『ちょっとあそこのTシャツ屋さん面白そうだし見てみよーよ』

「おう」

中に入ってみると結構色んなTシャツがある。

なんか、意味なさそうな文字ばっか書いてあるなぁ………………………………うお！！こ、これは！！！

『轟くん………………やばい……………………』

「なんだ」

見て、と轟くんに渡したのは「そば」と平仮名で書かれた無地の白Tシャツ。

「奇遇だな。俺も」

すっと渡されたのはこれまた「うどん」と書かれたTシャツだった。

『すご。なにこの偶然。買おうよ』

「いいぞ」

『ええんかい！！！』

その後にも「さくらもち」と書かれたものと「かしわもち」と書かれたTシャツを発見し、即購入した。

『てかこれペアルックじゃない？』

「…………あ」

『ま、いっか！！』

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