轟くんはクラスメイト (ページ44)

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43話ページ44

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「へぇ………足速いんだ…君」

『お褒めの言葉どーも』

「あれ……？君…………。

ああそっかそっか、君、サンダーの娘か」

″サンダー″。

その言葉を聞いて固まる。

「残念だったね。
ああ、そうだ。お母さんは元気にしてる？

いや、″あの状態″じゃ元気とは言えないか」

なんで…こいつはお父さんとお母さんを知ってる？？

息が詰まり、身動きが取れないでいると真っ直ぐに伸ばされるあいつの手。

避けなきゃいけないのに。

雷で弾かなきゃいけないのに。

風で吹き飛ばさなきゃいけないのに。

固まって動けない。

ヒタリと私の顔にそいつの手が触れたが何も起きなかった。

「………………本当、かっこいいぜ。
イレイザーヘッド」

再び、頭を地面に叩きつけられた相澤先生見て我に返る。

ダメだ、今はとりあえず目の前のことに集中しろ。

『離、して！！』

全身に雷を纏えば、痛そうに手を離すヴィラン。

「いてて……個性はパパ譲りか？」

ホントこいつ、私の地雷をとことん踏んで気やがる…………！！

身を乗り出しそうになった時。

ﾊﾞｧﾝ!!

「もう大丈夫。私が来た」

「オ、オールマイト！！」

『オールマイト先生……』

破壊された入口に立っていたのはお怒りモードの平和の象徴。

主役は遅れて登場ってか。かっこいいねぇ。

「あーーーーーー…………コンティニューだ」

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