轟くんはクラスメイト (ページ24)

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23話ページ24

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私の向けたソレを一気に溶かし尽くした轟くんの炎。

『綺麗…』

ただ轟くんが炎を使い始めたら厄介だ。

私の風は炎とのコンビネーションは良くても対戦としては相性最悪。

炎を消しきるほどの風を送らない限り、相手の炎をでかくするだけで自滅する。

かといってこの狭い部屋の中で炎を消しきるレベルの風なんか放てば核に傷がいくし…。

ああー、てかキャパやばい。

対して轟くんは炎を使ったことによってさっきまで降りてた霜がなくなっている。

なるほど。そういう仕組みね。
ほんとエリート様で困っちゃうよ、轟くん。

『瀬呂ぉ！！この後頼んだよ！！』

あくまで瀬呂が核の後ろにいるのがバレないように無線で話す。

「安心しろ、助けが来る前にやる」

『それは、どうかな！』

あんまりやすやすと手の内は晒したくないけど。

『″風神モード″！』

「？！」

轟くんが炎を向けた瞬間、私の体を風が覆う。

あー、コレ終わった後動けなくなるな。

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『ふぅ……』

「なんか、見た目変わったか？」

『そこ？！』

轟くん、案外天然だったりする？

『風神雷神屏風図』

「？」

『風袋から風を吹き出し、下界に雨風をもたらす風神と、太鼓を叩いて雷鳴と稲妻を起こす雷神を描いた絵画である』

「……！まさか…」

『そのまさか。轟くんの左に水は相性悪いでしょ？』

瞬間、部屋に雨が降る。

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