轟くんはクラスメイト (ページ25)

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24話ページ25

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部屋に大量の雨が降る。

「お前…さっきから部屋の中で天気変えすぎだろ」

『うん、そうだけどなんかそうじゃない感』

確かに台風から雨から色々やっちゃってるけどね？！

「ただ、水なら凍らせて終わりだろ」

『その通り。だから氷が来たら風でえぐる』

「…それを炎で溶かせば次はまた水か……きりねえな」

『あくまで瀬呂が来るまでの時間潰しだからね』

「(障子呼ぶしかねえか)」

『残念ながら障子くんを呼ばせる隙は与えないよ！』

轟くんが凍らせた雨をまた風で抉り、それを轟くんが炎で溶かし、また水で消す。

本当に拉致があかない。

なんとか核の後ろに潜む瀬呂に動く隙を与えて捕らえる…！

『よし、轟くん。この無謀なやり取りはおしまい』

「は？」

″風神モード″を解く。

そして、雷で強行突破。

「っ？！」

突然の私の強襲に驚いたのか思わず氷でガードする轟くん。

それをそのまま左拳に纏った風で抉りとって、右手の平に纏った雷で轟くんの腹を触る。

ごめん、セクハラじゃないよ。

ビリビリッと電流が走り、痛そうな顔をしながら轟くんが後ろに後退する。

一瞬出来た、この氷も炎も出さない隙。

ニヤリと笑った先には瀬呂がテープを出して待ち構えている。

『美味しいところ持っていきやがれ、瀬呂』

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