鶴崎くんの幼馴染(izw)2

4 ページ4

Aside

妹「おかしい…」


『魅代…？』


妹「パパ！ママ！きっと伊沢さんたちはお姉ちゃんに騙されてるんだよ！だってお姉ちゃんと一緒にいて楽しいはずないもん！あんなかわいくもないお姉ちゃんなんか！」


そう言って魅代は伊沢さんの腕にしがみついた。


妹「伊沢さん！今からでも遅くないです！お姉ちゃんなんかやめて私にしてください！ねえパパいいでしょ？伊沢さんだって社長なんだし！」


母「そうねぇ…。A、魅代に譲ってあげなさい」


『…は？』


母「お姉ちゃんなんだから、妹に譲るのは当然でしょう？」


『譲るとか譲らないとか、そんな問題ではありません。伊沢さんを物扱いしないで』


妹「お姉ちゃんには聞いてない！ねえ伊沢さんもお姉ちゃんより私の方がいいでしょ？私がお姉ちゃんの代わりにQuizKnockに入ってあげる！！」


『貴方ね…！』


怒りに任せて言い返そうとしたら伊沢さんに制止された。


伊「…君は、Aちゃんの何を知ってるんだ？」


妹「え？」


伊「Aちゃんがうちの社員として働くために、どれほどの努力をしてきたかわかってる？」


伊「Aちゃんは読みやすい記事を書いてくれた。動画を企画して、撮って、編集してくれた。君と話してる限り、君からAちゃんほどの知性は感じない。そんな君がうちの社員に…ましてやAちゃんの代わりになれるとは思えない」


父「娘になんて口を聞くんだ！」


『はぁ…。もういいです。道明寺さん、これを見てください』


父「？…これは！！」


『これは私が後継ぎとなるために勉強していた時、たまたま見つけた書類です。…随分と苦しい経営をなさっているんですね？』


伊「しかも粉飾決算が毎期のように行われている。とてもじゃないですが言い訳できないですよ」


父「何が言いたい」


『今後一切、私やQuizKnockの皆さんに関わらないで。それが守れないのであればこの書類を、道明寺グループの取引先及び各株主に流します』

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す