鶴崎くんの幼馴染(izw)

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伊「…迷惑なんて思ってないし、むしろもっと頼って欲しいかな」


『…？』


伊「Aちゃんは頭も要領が良いからなんでも1人でできちゃうけど、できないことはできないって言っていいんだよ。こわいときはこわいって言っていいし、痛いときは痛いって言っていいの。Aちゃんはさ、もっとわがままになっていいんだよ」


『わがまま言っても、嫌いになりませんか…？』


伊「俺がそんなことでAちゃんを嫌いになるくらい心が狭い奴だと思う？」


そんなことはない！という意を込めて首を思いっきり横に振る。


伊「でしょ？まあ急になんて無理だろうからさ、少しずつでもいいから頼ってよ。年下っていうのは甘えるのも仕事のうちってふくらさんも言ってたでしょ？」


『はい…ありがとうございます』


伊「さてと…チュロス冷めちゃったね、新しいの買いに行こっか」


『はい！…あ、伊沢さん』


伊「ん？」


『1個目のわがまま…聞いてくれますか…？』


そう言って右手で伊沢さんの左手を掴むと伊沢さんは少し驚いた顔をして


伊「んー…俺はこっちがいいかな」


と言って私の右手に指を絡めてきた。


『これって所謂…』


伊「恋人繋ぎってやつ。ここにいる奴全員にこの子は俺の彼女ですって見せつけてあげるの」

『じゃあ私はここにいる人全員にこの人は私の彼氏ですって見せびらかします』

伊「いいじゃん。これで悪い虫は寄ってこないね」

『はい、お互いに』

そう言って笑い合いながら売店に向かった。

パレードは見れなかったけど伊沢さんの意外な一面が見れたし、わがままも聞いてもらえたし、よかった…かな？

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