第四章 六話 ページ36
A「私は……もぅ、あんた達と……共に過ごすことなんて、、うんざりなの……」
私は1歩ずつ後ずさりながら言葉を口にした。
ここで死ねるなら死んでやりたいくらい。
A「っあ、、!…ぁ、、」
その時頭に激痛が走り私は頭を抑えながら膝を着いた。
しのぶ「Aちゃん!」
炭治郎「A!駄目だ!しのぶさんの言うことを聞くんだ!Aはこんなところで死ぬなんて絶対に駄目だ!」
うるさい、、
「死ぬな」の言葉全て“お前は戦場で400年前の剣士を蘇らせて死ななきゃダメだ”としか、解釈が出来なくなっていた。
しのぶ「…竈門くん…今は…そっとしておきましょう」
炭治郎「でもっ、!」
しのぶ「大丈夫です。私の出来る限りの治療はしてあります。それにAちゃんが警戒しているのは私達なのですから、無理に詰め寄っては駄目です」
しのぶは私がこれだけ自分の事を避けていると思っていなかったらしい。
自意識過剰もいい所だ。
でも、私は何故か昔しのぶに向けていた感情が今になってチラついてくる。
そう。走馬灯で見た悲しそうな顔。
“仲間を失いたくない”という思いを抱えたしのぶは必ず悲しそうな顔をする。
今のしのぶも同じように悲しそうな顔をしている。
しのぶ「…Aちゃん。動けない状態なのに、警戒されるような事をしてしまったことは謝ります。……ここに薬を置いておきます。2時間以内に必ず飲むようにしておいて下さい。薬を飲めば頭の痛みも和らぎます。でも飲まなければ貴方は2時間以内で死にます。死ぬか生きるか、、選ぶのは貴方自身です」
しのぶ「信じていますよ…」
そう言ってしのぶは炭治郎を連れて部屋から出て行った。
消して死ぬなと言わないしのぶに私は
人間として人生の選択権を与えられたと思った。
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ゆっくり四つ葉 - いいのか、、、888評を889評にしてしまって、、、!素晴らしい作品をありがとうございます! (2020年9月14日 20時) (レス) id: 558ca2fe7e (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - あゅみさん» ホントですよですよ!!!!あぁ.......尊い.... (2019年12月15日 23時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 莉華さん» 無一郎くん可愛すぎて永久保存ものですよ笑 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 肯定的なトマトさん» 無一郎くん尊いですよね泣 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - ん"ん"ん"........!!!!むいくんがかあいい....!!!! (2019年12月15日 16時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とーにゅ | 作成日時:2019年12月1日 21時