第四章 二話 ページ32
〈炭治郎 side〉
炭治郎「それじゃあ俺、しのぶさんにAさんが起きた事伝えてきますね」
俺は立ち上がり会釈して、しのぶさんの元へ行こうと方向を変えた。
A「…待って…」
炭治郎「はい?なんでしょう?」
俺はAさんに引き止められ再びAさんの方を向いた。
A「…貴方は…柱に、なりたいの、?」
炭治郎「え?どうしてですか?」
A「全集中常中を…やってるから」
やっぱり、分かるんだ。
普段と余り変わらないのに、Aさんは傷を負いながらも俺の全集中常中に気づいた。
やっぱり柱って凄いや。
炭治郎「柱になる事が目的では無いですけど、俺はもっと強くならなきゃいけないので」
A「……何か、やりたいことがあるの、?」
炭治郎「鬼舞辻無惨を倒して、俺の妹を鬼から人間に戻すのが俺の目的です」
鬼と聞いたAさんは目を丸めていた。
それもそうだ。お館様からお許しが出たと言っても、鬼を連れた鬼殺隊なんて有り得ない。
炭治郎「鬼と言っても、!絶対に人を傷つけたり食べたりはしません!鬼でも鬼じゃないんです!!心はちゃんとあるんです!」
俺は誤解を招かないように必死に説明した。
するとAさんは優しい匂いをさせながら
A「…妹を、鬼にされてしまったんだね…炭治郎は」
と言った。
とっても暖かい声だった。
俺が長男じゃなかったら、善逸メンタルだったら、泣きつきたい程の優しい匂い。
A「辛かったんだね…苦しかったんだね…炭治郎は」
嗚呼、辛かった。苦しかった。
どんどん俺の中で感情が込み上げてきた。
それから俺は全集中常中が途切れるほど
涙が溢れてきた。
次々床に落ちる雫は止まることがなかった。
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ゆっくり四つ葉 - いいのか、、、888評を889評にしてしまって、、、!素晴らしい作品をありがとうございます! (2020年9月14日 20時) (レス) id: 558ca2fe7e (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - あゅみさん» ホントですよですよ!!!!あぁ.......尊い.... (2019年12月15日 23時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 莉華さん» 無一郎くん可愛すぎて永久保存ものですよ笑 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 肯定的なトマトさん» 無一郎くん尊いですよね泣 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - ん"ん"ん"........!!!!むいくんがかあいい....!!!! (2019年12月15日 16時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とーにゅ | 作成日時:2019年12月1日 21時