15 ページ16
彼が僕と同じ席に来た時は、正直最悪な時間が始まったと思っていたが、意外と噛み付いてこない彼にはなんだか拍子抜けだ。
最も、こんな言い方をしたら僕が彼から嫌味を言われることを望んでいた変わり者みたいだが、そういう訳では無い。
嫌いなはずの彼と過ごした時間は不思議と心地のいいものだった。
うわぁ、と思わず声が漏れそうになる。
きっとこの景色は何度観ても感動するだろう。
まだ二回目の経験だからなんの根拠もないのだけれど。
ホグワーツに付いた時、後ろから僕の名前を呼ぶ声が聞こえた。
『！ネビル！、会いたかったよ』
柄にもなく喜びを全開にしてしまったが、ネビルは気にせず「久しぶり」と返事を返してくれた。
ほんのちょっと合わなかっただけなのに、やはり成長期の男子だ。なんだか少し大人びた気がする。
そんなことを言っている僕も成長期の男子なのだが。
なんて言うかネビルを見ていると結婚もしていないガキのくせに我が子を見ているような気持ちになる。
でもきっとこの調子じゃネビルに見下ろされる日はそう遠くないだろう。
そうしたら親目線もおしまいか、と思いつつも、息子の成長を感じる親の気持ちになる気もする。
いや、僕は同級生の友達を一体なんだと思っているのだろうか。この考えはやめよう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
高評価35
お気に入り登録100↑ありがとうございます😭
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 274人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あられ(プロフ) - れいなさん» コメントありがとうございます。盲点でした！あまりがっつり描写しない予定ですが、一応わたしの中ではドラコ受けです。 (2023年3月22日 10時) (
レス) id: eb7af9fd92 (このIDを非表示/違反報告)
れいな - ドラコって受け何でしょうか？そういうの決めてなかったらすいません。 (2023年3月21日 17時) (レス) @page25 id: be0b1c96e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あられ | 作成日時：2023年1月16日 21時
