トリップ者が出会いを求めるのは間違っているだろうか (ページ3)

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プロローグ② ページ3

私達が此処に、この世界に来る前は、どこにでも居そうな只の女子中学生だった。
テスト明けに二人で遊ぼうと、街に来ていた。

そこで、車に轢かれて死んだ。

信号待ちの時、ミャルラが誰かに押されて前に飛び出てしまった。
手を繋いでいた私と共に、丁度走ってきた引越し業者のトラックに轢かれたのだ。

引越し途中だったらごめんなさい……

そんなこんなで気が付いたらこの世界に居て、
気が付いたら此処、オラリオで冒険者になっていた。

うん、目の前のにミノタウロス居るとゆっくり解説も出来ないや。

傍から見たらすごい光景だろうな。
プライドが高いであろうエルフが小人族(パルゥム)に身を寄せてフルフルって震えてて、そのエルフ庇うようにして立ってる小人族(パルゥム)共々ミノタウロスに追い詰められてるからね。

「あ、やば……」

ミノタウロスが高々と上げた腕を振り下ろしてくる。

(死んだー)

覚悟はしてたが凄く怖い。
恩恵の大事さが良くわかるね。

と、その時、声が聞こえミノタウロスが背中から血を噴き出しながら倒れ込んできた。

私は素早くエルフの手を引いてミノタウロスを回避し声の聞こえた方を見やる。

「……」

うーん、ロキファミリアの方々がなんで居るんだろ。
凄く逃げ出したい。