第一話 人間万事塞翁が馬 ページ1
それは、本当に普通の日だった。
午後五時。子供達の帰宅を促すアナウンスが流れ始める。
私は学校を終えて、或る書店へ向かっていた。
部活の後で身体は疲れきっていたけど、心はふわふわと踊っていた。
なぜなら、待ちに待った文豪ストレイドッグスの最新刊が入ったよと昨日店員さんから電話があったからだ。
あの、最新刊が読める。待ちに待った最新刊が。
信号待ちの歩道で私は気持ちが急いていた。
・
だからなんだと思う。
こちらに突っ込んでくる大型トラックが視界に入らなかったのは。
・
一瞬見えたドライバーの赤ら顔。
自分のセミロングの髪が、後ろに引っ張られるようになびいた。
耳障りな音が鋭く響く。
……其処からの記憶はもう無い。
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梓(プロフ) - 二つ結びの人さん» ありがとうございます…!励みになります! (2018年3月31日 10時) (レス) id: 72c3b0ba9c (このIDを非表示/違反報告)
二つ結びの人(プロフ) - こんばんは!!とっっても面白いです!!!この先が凄く気になります!これからも頑張ってください!!! (2018年3月28日 0時) (レス) id: 97c5c84046 (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - 碧灯さん» 返信遅れてすみません…!そうです!住野よるさんの「よるのばけもの」をモデルにしています (2018年3月23日 22時) (レス) id: 72c3b0ba9c (このIDを非表示/違反報告)
碧灯(プロフ) - 初コメ失礼します! 質問なのですが、主人公の名前と異能力って 住野よる さんをモデルにしていらっしゃいますか? (2018年3月16日 19時) (レス) id: 391be2aaba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓 | 作成日時:2017年8月13日 12時