第4話．ムカつく友よ ページ6
しばらくは不審がっていたラギーくんも、徐々に興味をなくしたようで。
一限目の終わりを告げるチャイムがなった頃には、先程の会話はすっかり気に止めていないようだった。
「次の授業なんだっけ？」
「次はC組と合同で飛行術ッスね」
「はぁ…飛行術ってことは着替えに行かないといけないのか…」
私がため息を付きながら椅子から立ち上がると、ラギーくんは悪戯げに話しかけてきた。
「もう俺らと一緒に更衣室で着替えても良くないスか？誰も気にしないでしょ」
そのまま、シシシッ、と彼特有の笑い声を上げるラギーくんを横目に、私は運動着が入った鞄を手にとった。
そんな私を見たラギーくんも、運動着を準備し始めているようだ。
「皆が気にしなくても私が気にするわ」
「あははっ、Aちゃんにもそういう感情があったんスね」
椅子から立ち上がりながらケタケタと笑うラギーくん。
「そりゃね。てかラギーくんもこんな可愛い女の子に着替え見られちゃ恥ずかしいでしょ？」
「可愛い女の子？そんなのこの学園にいるんスか、初耳ッスね」
「いるじゃん、ラギーくんの目の前に」
私の言葉を聞いて、あからさまにキョロキョロと辺りを見回し始めた目の前の友の頭を軽く叩く。
叩かれてムスッとしているラギーくんと目が合ったので、自分自身を指さして見せた。
「………？もしかしてAちゃんのこと言ってんスか？」
「当たり前でしょ？」
私のがそういうと、ラギーくんは一瞬きょとんとしてから盛大に笑いだしていた。
「あははっ、Aちゃんったら冗談が上手ッスね」
「ラギーくんこそ誤魔化す演技が上手いね。ホントは私の事可愛いって思ってるくs…」
「流石の俺も怒る時は怒るんスからね？」
私の言葉を遮ってまで否定的な態度のラギーくんにイラッときたけど、まぁ私たち恋仲とかじゃないしいいかな、と開き直ることにした。
「すいませんでしたー。てか時間やば、他のみんなもう着替えに行ってんじゃん」
「あーあー…誰かさんが変な冗談言うから…」
「先に言い出したのラギーくんじゃん…まぁいいや、私着替えに行くから、また後でね」
「はーい。また後で〜」
お互いに手を振り、私は1度自分の寮の部屋へと急いだ。
続く (更新停止中)
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美月(プロフ) - ゆたんぽさん» コメントありがとうございます！えっ私の方こそ愛してます(？)更新ペースは亀さんですが、これからも頑張ります！ (2020年9月9日 7時) (
レス) id: fbdf093b77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆたんぽ(プロフ) - いや、ほんとに、控えめに言って愛してます( ・ - ・ )これからも更新頑張ってください！！ (2020年9月6日 22時) (レス) id: f1c9d6d72e (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - かこさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！これからも気長に更新待っててくれると嬉しいです！笑 (2020年8月23日 17時) (レス) id: fbdf093b77 (このIDを非表示/違反報告)
かこ - すごい面白いです！７更新頑張ってください！これからも楽しみにしてます！ (2020年8月23日 10時) (レス) id: a717fed1b2 (このIDを非表示/違反報告)
茶茶 - 美月さん» はいっ！！！めっちゃ待ってます！！！ (2020年8月21日 12時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2020年8月18日 21時
