【ツイステ】幼子、迷い子、どこへ行く (ページ4)

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ep.2 ページ4

するとまたもや、ぶわりと青い炎が私の視界にチラリと映った。驚いて振り返ると、そこに居たのはさっき棺？がいっぱい宙に浮いた部屋で会ったグリム様。

グ｢オレ様の鼻から逃げられると思ったか！ニンゲンめ！さあ、丸焼きにされたくなかったらその服を────｣

そう言い、ジリジリと追い詰められて咄嗟に持って来てしまっていた制服？をキュッと無意識に抱き締めもうダメだと思った瞬間。

突然、ヒュンッと風を切る音とともに目の前のグリム様が不思議な紐？のようなモノで捕まえられていた。

グ｢ふぎゃっ！？痛ぇゾ！なんだぁこの紐！｣

？｢紐ではありません。愛の鞭です！｣

そう、グリム様が突然のことに驚いているとその後ろから真っ黒な男の人が現れた。後ろには、私の持っている制服？と似たようなモノを着た男の人がコチラを見ている。

？｢ああ、やっと見つけました。まさか、この子以外にももう一人新入生が居たとは……って君子供ですよね？｣

貴｢え、えっと……その｣

？｢はぁ……全く。今年の新入生は少しせっかちではありませんかねぇ？まさか自ら、扉(ゲート)を開けてしまう者が二人いるとは。それも、もう一人は子供｣

そう、目の前でぶつぶつと何かを喋る人に少しだけぶるりと体が震えた。……嗚呼、この人も両親と同じように私を叩くのだろうか。

そんなことが、ふと頭を過ぎる。だが、私の考えも知らぬ間に制服を着た男の人が慌てて自分の所に歩いて来た。

？｢君、大丈夫……！？どこか、怪我してない？｣

貴｢あ、え、えっと、その……？｣

私が未だに地面にへたりこんでいるのを見て、男の人はゆっくりと私を立たせてくれた。その後はすぐに、怪我をしていないか聞いてきた。

？｢そこの君、まだ手懐けられていない使い魔の同伴は校則違反ですよ｣

グ｢離せ〜！オレ様はこんなヤツの使い魔じゃねぇんだゾ！｣

そう、男の人によく分からないが怒られてしまった。でも、このグリム様は私の使い魔？じゃない。

？｢はいはい、反抗的な使い魔はみんなそう言うんです。少し静かにしていましょうね｣

グ｢ふがふが！｣

？｢まったく。勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生が二人もなど前代未聞です！はぁ……本当にどれだけせっかちさんなんですか｣

そう、未だに不思議なことを言っている男の人を見る。そこには、口を塞がれて何かを言おうとしているグリム様もいた。