【FGO】純血ノ少女 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:21,174 hit

プロローグページ3

〜No side〜

特殊体質【純血(じゅんけつ)の刻印】。其れは、魔術に携わる者なら一度は聞いた事のある単語。

其れは、恐ろしくもあり強力なモノであると魔術師たちは皆一様に言った。

ソレを持つ者を、誰一人として知らずソレが本当に在るのかさえ疑わしいとまで言われた【純血の刻印】と呼ばれしもの。

【純血の刻印】とは、魔術師が焦がれて焦がれて恋焦がれ続けた幻の印。其れを所持する者を、特殊体質者と皆は呼んだ。

その刻印は、所持者の手に羽のような印としてあると言われている。そして、その印を持つ者は例外なく【英雄(サーヴァント)の愛し子】と言われるまでにサーヴァントに愛されていた。

その話が、事実かは分かる術はなかった。だが、その話を信じた者たちはその印を持つ者を探し続けた。

【人類】という生物が、潰えぬように。人類のコレからの発展の為に。

－－そうして、ある日突然その印を持つ一人の少女を【魔術教会】と呼ばれる者たちが探し当て捕らえた。

その少女の容姿は、【純血の刻印】にあった一説の説明と複数合点する所があった。

右手に宿す羽のような印、そして……。人とは違う、その美しく神秘的な容姿を持った少女。

是は、そんな一人の少女が織り成す一つの英雄と紡ぐ物語である－－。