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プロローグ ページ2

遠い昔、日ノ本が戦国時代と呼ばれる時代。そこに、一つの武家があった。





その武家は、戦乱の世を和平と導く為に神仏を尊び人の命を重んじていた。戦乱の世にて、その様な行いを周りは嘲笑った。





その様な事に、意味はあるのか?神仏を、祀りあげて世は変わったか?と。人々は、その武家に問うた。





その武家、名を【鶴月(つるづき)】と云う。その鶴月の女当主は、こう答えた。





『神や御仏を、尊ぶのは我らに恩恵を与えてくださる感謝だ』……と。





鶴月は、優秀であった。武芸、勉学、舞に秀でている為か周りは鶴月を疎み忌み嫌っていたのだ。





けれど、鶴月の者たちはそんな彼らを怒ることも軽蔑することも無く、コレもまた人だと云った。





そんな、鶴月はとある大戦の日。鶴月と、互角の地位を持った武家に勝負を挑まれ領地に攻め込まれた。





その戦の中で、鶴月の領地に住まう民は一人残らず殺された。同じ人だと云うのに、まるで異物を排除するかのように相手の武家は皆殺しと云う名目で殺して行った。





けれど、領地に住まう民は鶴月を責めはしなかった。寧ろ、鶴月の為と武器を手に取り抗ったのだ。





鶴月には、沢山助けられことのある民は相手の武家を怨んだ。鶴月や私たちが、何をしたのだと。





只、和平を望んだだけなのに。只、平穏を願っただけだと云うのに……。この、仕打ちはあんまりだと。





民は、嘆き悲しんだ。

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作者名:千本桜 | 作成日時:2019年7月6日 18時

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