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12話 交友パーティー ページ2

「また手と足がバラバラになってる!」

「音をちゃんと聞きなさい!」

「右足は半歩下げる!何度言ったら分かるの!」



あれから7日、放課後の15分間は裏庭に私の怒声が響いていた。

「はあっ……はぁ…」

「…1週間前と比べたらマシになったけど、まだまだダメね…」


本番は明日。なんとかなるかしらね……

ゾムもひとらんらん様も毎日嫌そうな顔をしながらも付き合ってくれた。

あ、と声を漏らしたインデースさんがばっと私の方を向く。




「…最後に、リン様とゾムさんのダンスを見せてくれませんか?」

「…え?」

「もう一度、見たいんです。それに…もしかしたら見て分かることがあるかもしれませんので!お願いします!」



ゾムに視線をやれば俺は構わないと言わんばかりに手を差し伸べてきた。

インデースさんの意見も、一理あるわね。


ゾムに近付いて、手を取った。音楽がある訳でもないけど、あの夜を思い出してお互いに足を踏み出した。




「…素敵……」

「…凄い」



終わると同時に、ゾムは跪き手にキスをした。何もそこまでしなくていいのに。

「…何か、見つけた?」


「…見つけた……というより…お互いに信頼しているんだなぁーって…そのっ、なんて言えばいいのか分からないんですけど……」

「…感覚的には掴めたのかしら?」


はい、とにこやかに頷いたインデースさん。


「時間ね、じゃあまた明日」

「はいっ!ありがとうございました!」

「明日、楽しみにしてるわよ?」


私は教室への道をゾムと歩きながら、ずっとどこからか見ている視線の主を探した。

「…気づいてるわよね?」

「おん…どっから見てんのか分からんわ……」

「恐らく、ダンスパーティーまでは何も起こらないと思うわよ?」



そういえば、今日もお母様が家に来てと言っていたとゾムに伝えれば、やっぱり?

とタキシードを、鞄から出して見せてきた。


流石ね。

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クロスてゃん - ありがとうございますぅぅぅ!アルネの事件簿と気づいてガチ泣きしました…本当に嬉しいです更新頑張ってくださいね! (2021年11月23日 23時) (レス) id: c934f9389d (このIDを非表示/違反報告)
??? - この小説なんなん? まじ泣きしてしまうわ (2021年10月3日 20時) (レス) @page27 id: 2651f7c57d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - この使用人たちの名前。主人公の名前。家が大火事。………おっとぉ??? (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - もし違ったら失礼なのですが。この小説の使用人たちの名前って、某超絶イケメンの最凶の吸血鬼エビリィ!ブラッティ!ノインテーター!!のお方とあの触覚が愛らしい吸血鬼マニアちゃんとその他いっぱいの人気推理ゲームじゃないすかぁ!何ですかこれ、素敵です!! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - そうだ、名前変換で気付かなかったんだ。この主役、"リン"ちゃんだ。 (2020年8月2日 18時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸桜+α | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2020年4月2日 10時

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