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昨日お母様が選んでくれたのは綺麗なエメラルドグリーンのエンパイアラインのドレス。

マーメイドラインのに比べたらものすごく踊りやすい。ゾムは自分のパーカーと同系色の色で喜んでたわ。


前とは比べ物にならない程の大きさのホールでソワソワしている人がほぼね。自分が選ばれるために何をしようかと考えているのが数名いるのかしらねぇ……

何でもいいわ。実力でねじ伏せればいいもの。


司会の声がホールに響き始めた。



『これより、ワイテルズ国との交友パーティーの開催です』

事前指導で司会の言葉が終わったらダンスの準備をするように指示があった。




「リン様今日もお美しいですわね!」
「ドレスとてもお似合いですわ」
「負けていられませんわ!」


女子達のお世辞の言い合いには興味が無いので聞こえなかった振りをしてゾムの元へ向かった。

ゾムの姿を見つけると、向こうも見つけたようで歩いてきてくれた。こういうところ、優しいのよね。


「…改めて、僕と踊ってください…リン嬢」

「お願い致しますわ、ゾム様」



生徒会の方と組んでる人は自然と中心部に集まる仕組みになっている。私とゾムの姿を見て顔を強ばらせる生徒会員たち。

「リン様!」


ザワザワしてうるさい会場の中でも通った声が私の名前を呼んだ。

「…インデースさん、あら…てっきりフューラー様と組むと思っていたわ」


インデースさんと共に来たのは練習を共に行ってきたひとらんらん様。


「…他の誰でもないひとらんらんさんと練習してきましたから……」

「…ノエルの事は任せて、きっと選ばれるようなダンスにしてみせるから」

「頼もしいわね、ひとらんらん様は…さぁ、そろそろ始まるわ。お互いに楽しみましょう?」


はい!と笑顔で元の場所に戻って行った。


「リン…俺が最高のダンスにしたるからな!」

「…頼もしいって言われたいだけじゃないのよ……信頼してるわよ?」


満足そうに私の手をとるゾム。音楽が流れ始めるとクイッとゾムが手を引っ張る。

練習していない動きに動揺しかけたが冷静に体をゾムに任せた。


「流石やねぇ」

「試したわね?」



ちらっとインデースさん達を見れば、緊張して固い様子はなく、自然な流れで踊れていたので、なんだか嬉しかった。

負けてられないわね。





( 。∀ ゚)( 。∀ ゚)( 。∀ ゚)

お星がシャオちゃんになった。

ありがとう!

☆→←12話 交友パーティー



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クロスてゃん - ありがとうございますぅぅぅ!アルネの事件簿と気づいてガチ泣きしました…本当に嬉しいです更新頑張ってくださいね! (2021年11月23日 23時) (レス) id: c934f9389d (このIDを非表示/違反報告)
??? - この小説なんなん? まじ泣きしてしまうわ (2021年10月3日 20時) (レス) @page27 id: 2651f7c57d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - この使用人たちの名前。主人公の名前。家が大火事。………おっとぉ??? (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - もし違ったら失礼なのですが。この小説の使用人たちの名前って、某超絶イケメンの最凶の吸血鬼エビリィ!ブラッティ!ノインテーター!!のお方とあの触覚が愛らしい吸血鬼マニアちゃんとその他いっぱいの人気推理ゲームじゃないすかぁ!何ですかこれ、素敵です!! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - そうだ、名前変換で気付かなかったんだ。この主役、"リン"ちゃんだ。 (2020年8月2日 18時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸桜+α | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2020年4月2日 10時

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