☆ ページ25
ロボロside
午後6時を迎え、生徒会員が一斉に武器を構える。
ドアがバンッと開き、複数人の黒いやつらが入ってきた。
俺は奥の部屋でインデースを護りながら情報の変化などないか気を配っていた。
「…みんなっ、大丈夫ですかね……っ」
「アイツらは負けないやろ。お前が信じなくてどうすんねん」
不安になってるインデースに対して、俺は冷たく返してもうた。監視カメラから戦況を見る。
小型ナイフで敵を次々と気絶させていくゾム、ひとらんは日本刀という剣に似たものをさやから抜かずに使っていた。
人数はもうほぼ居なく、すぐに終わるやろうな。
そう思っているとドアが開いてグルさんとコネシマが入ってきた。
「…戦いと言うから少し意気込んできたんやけどな……呆気なさすぎて全くおもんないわ」
戦争大好きな我が生徒会長はつまらなそうにしていた。
「…こんなに集まる必要無かったかもな」
グルさんが呟く。確かに、手紙には30名送ると書いとったのとに実際はその半分程度。
やっぱりキャルベッス家の嘘やった。殲滅が終わり、皆が奥の部屋に来た。
それと同時に、一度パソコンが止まる。それっきり画面が動かない。
こんな事、あんまりないんやけどなぁ……バグか?なんて思っていれば一気に情報が出てくる。
「…は?…ちょ、ぇ…っ」
一気に来た情報の波に、パソコンが落ちた。
なんや、いまの……
「どしたん…」
シャオロンの問いかけに答えようとしたその時、兄さんから電話がかかってきた。
「なんや、今なんか急に変になってパソコンが落ちて…」
『ロボロ見たか!?』
「えっ、何を…?」
ただならない兄さんの焦った声。嫌な汗が吹き出てくる。
『パッヘルベル家が、燃えてるんだよ!屋敷が約80人に襲われてる!』
「…っなんやて!?」
突然大声を出して、なんや、と言わんばかりの目を向けられとるけど、そんなん今どうでもええ。
どうでもええねん。はよ、伝えんと……、
「…パッヘルベル家で火災や。襲われてるって……多分、キャルベッスんとこの奴や」
息を呑む音が聞こえる。既にゾムはここに居なかった。…せや、俺らもはよ行かなあかんねん。
「…っ何してんねん!はよぅパッヘルベル家向かわんかい!」
呆然と立ち尽くしている奴らを放って、俺はパッヘルベル家に向かった。
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クロスてゃん - ありがとうございますぅぅぅ!アルネの事件簿と気づいてガチ泣きしました…本当に嬉しいです更新頑張ってくださいね! (2021年11月23日 23時) (レス) id: c934f9389d (このIDを非表示/違反報告)
??? - この小説なんなん? まじ泣きしてしまうわ (2021年10月3日 20時) (レス) @page27 id: 2651f7c57d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - この使用人たちの名前。主人公の名前。家が大火事。………おっとぉ??? (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - もし違ったら失礼なのですが。この小説の使用人たちの名前って、某超絶イケメンの最凶の吸血鬼エビリィ!ブラッティ!ノインテーター!!のお方とあの触覚が愛らしい吸血鬼マニアちゃんとその他いっぱいの人気推理ゲームじゃないすかぁ!何ですかこれ、素敵です!! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - そうだ、名前変換で気付かなかったんだ。この主役、"リン"ちゃんだ。 (2020年8月2日 18時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸桜+α | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2020年4月2日 10時