目付きの悪いプロデューサーのES奮闘録【あんスタ】

16話 ページ18

｢だからぁ！これは燐音くんのじゃないから邪魔しないで欲しいっす！そんなに僕のカフェオレ飲みたいならちゃんとホールハンズで注文してください｣


｢別にいいじゃねェかよ〜、ンな細けぇことしてんなよニキぃ｣




…なんか赤いのいる。見るからに面倒くさそうで怖いタイプの赤いのがいる。
紅葉したコキアみたいだな。orチューリップ。

椎名さん頼むからその人連れてこないでね。


…そのままこっちに来ようとしてたのは見てないふりをして再びPCさんとお見合い。




｢…鳩羽ちゃ〜ん、この人追っ払ってくださいっす〜…｣


｢鳩羽ちゃん？………おいニキ…まさか、産んだのか…？｣


｢…燐音くん、今までで一番言ってる意味が分かんない。鳩羽ちゃんはここの社員さんっすよ？｣


｢…おま、流石に小学生相手はねぇわ…｣


｢それ僕にも鳩羽ちゃんにも失礼っすからね！？この無神経男！デリカシー放浪！！いたぁ！！｣




…なんだろう、話しかけてくるの絶対にやめてもらっていいですか？

あぁハンバーグ定食美味い。この肉汁で全てを流してしまいたい。




｢にしても、こんなちっこいのがESの社員ねェ｣


｢その子17っす。僕の1つ下｣



ふぅん、なんて言いながら食べてるハンバーグ覗こうとしてきてるの見なくてもわかる。影で分かる。

この人デカくないか待って怖い。いつぞやの三毛縞先輩並に圧力あるって。



｢こら燐音くん、大変なお仕事の貴重な休憩なんだから邪魔しちゃダメ！これ置いてさっさと帰るっすよ｣


｢え〜、せっかくだから少し話してこ＿＿＿｣







……私、ハンバーグ食べてるからノートPC横に置いてんのね。そりゃ食べてる時くらいね？

…ガシャンとか言って落ちて割れたマグカップなんて見えてないですよ。まぁ床にカフェオレ散らかってないからね。

何故かって？床じゃなくて私のノートPCを浸すレベルで机に溢れてるのなんて見えてないから分からないな。




｢……｣



｢燐音くんのばか！！！変に手を出そうとするから！！！｣



｢こうなると思ってねぇよ！！…あー、本当に悪ぃ…コレばっかりは流石に……その、悪ぃ…｣



｢……｣









不思議。
茶色なのに、真っ白。













｢あぁっ！？鳩羽ちゃんが真っ白に燃え尽きてる！！！｣






天に召します我らが父よ、願わくばこの男への天罰ではなくデータの復旧を…

切実に…、切実に。

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