48話 ページ4
思考停止のままの俺を置いて三途くんがベラベラと話し出した。
｢……いやよォ…俺だって1人で家に帰った時はマジで家出るつもりだったんだけどな…
いやもうら本当に七海家が暖かすぎんだよ。紘さんにAと喧嘩したから暫く家出るって言ったらよォ……なんつったと思う？｣
｢……え、えっと…引き止めてくれた、とかすかね…？｣
｢……行ってらっしゃい…ってよォ……！！
俺もういたたまれなくなっちまったよ…タダでさえAにあんなに酷い事したばっかりなのに…行ってらっしゃいって…！！｣
相当荒れてるな、コレ。
これは、あー…聞いてあげた方がいいみたいだ。
｢大輔はまぁともかく、家出た瞬間Aと鉢合わせたんだわ。
したら俺のこの荷物見てすげぇ寂しそうな小動物みたいな顔すんだよ…いやもう、俺を殺しにかかってんだよ！！可愛いし意味わかんねぇし！！｣
｢あっ、ちょっと三途くん俺のノート叩かないで…って叩いただけで破れてるし…！！｣
嘘だろ…！！
｢その後よ、すっげぇ気まずそうにしながらよォ……行ってらっしゃい、って……
はぁぁあ゛ぁ゛…！なんなんだよもう心がポワポワして…
いやもう俺の嫁が可愛すぎるから花垣に語りたくてよ｣
つまりは、喧嘩で家を出たと言うよりも、Aさんの自慢がしたくて俺の家に来たと。
…なんか、凄い拗れてんだなこの人の心……
｢早く謝った方がいいんじゃないすか…？｣
｢……それは無理だなァ…俺の心がまだ素直にならねぇ｣
面倒くさいな、この人。
だから、しばらくは遠目で見守りながらAを守る…と言っている。
…でもだからって、こんな大荷物で俺ん家に引っ越さなくても良かったんじゃ……
｢……こんなに大荷物、何があるんですか…｣
｢エ ロ本とAの写真とAの掛布団とAの髪の毛とAのシャーペンと消しゴム、Aの靴下の片方とAのコンシーラーと｣
｢……｣
…正直に言わせてもらうけど、この人気持ち悪いな。というか、それ超えてもはや怖い。
｢これもよ、ダメだと思ったけど欲に逆らえなくて持ってきちまった｣
｢……なんですかこのピンクの……って、何見せてくるんですか！｣
｢あ゛ぁ！？なにAのブラ見てんだよ！！｣
｢三途くんが見せてきたんすよね！？｣
オレ、ワルクナイ。
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みんちょ - おおおわり．．．．．．！だと．．．！？(一気読みした者です) (12月6日 23時) (
レス) @page17 id: 15c3edd684 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - 続きめちゃめちゃ考察してるんですけど、やっぱり読めない展開ですごいです！！！！！ (2022年11月15日 4時) (レス) @page17 id: c08040896d (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - これ絶対場地もマイキーと同じく記憶無い感じだろｰ!! (2022年8月10日 6時) (レス) @page17 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
凛。 - うおおおおおおおおお恐ろしいな悪女ちゃん！更新待ってます！！！！！！！！ (2022年4月5日 23時) (レス) @page17 id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)
riyu - うわあああ更新待ってます！めっちゃ面白いやばい夢主が最高話の展開もいい意味で胸糞でうれしみすぎるっっ！！ありがとう！待ってますからねっっっっ！！！！！ (2022年2月19日 0時) (レス) @page17 id: e7a1dd3526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2021年9月22日 15時
