【d!】貴方に憧れたから、ヒロインのような特別にはなりたくなかった season2【zm】【軍パロ】

62話 久しぶり、あの世界 ページ21

Aside



瞼の裏が明るくなり目が覚めた。ベットの上にねころがる…目覚まし時計の針は6時を指している。

あぁ、今日もまた面倒な“学校”が始まる。

今日は木曜…明日行けば終わりかぁ……長いな。


リビングに下りれば、朝食を作る母親と新聞を読む父親の姿。


そこに挨拶など生まれはしない。


いつも通り、作られたご飯を食べて学校で勉強をして家に帰り眠りにつく。

私の日常だ。とてもつまらない、日常。



食べ終わり家に出る。父も母も私に興味なんてない。家族なんて、ただの名称でしかない。

中身は空っぽだ。



｢おはよう桜花ちゃん！｣

｢…おはよ｣


元気に挨拶してくれる子…私って冷たい人間だな。名前も分からないや……

なんなら顔だってはっきり見えない。目は悪くないはずなのに。

…いつも通りのはずだけどなんだろう…この違和感。


まぁ、いいや。


あーあ、誰か私に刺激をくれないかな。












＿＿待ってる人達がいる




え？



どこからかした声に周りを見渡すが誰もいない。気のせいかなと、思うしかなかった。

…奇跡なんて、起きやしないんだから。














＿＿言ったじゃない、貴方が必要って








必ず貴方を連れ戻します。



































｢グルッペン！！｣



｢どうかしたのか、しんぺい神｣



｢Aちゃんの脈が弱くなってきて、呼吸もしてない…っ！！｣



｢…なに…！？…至急ゾムとチーノを呼べ、俺は先に医務室へ行こう｣

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