【ヒロアカ×wrwrd！】友達ってさ。 (ページ32)

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｢久しぶりの再開でお兄ちゃん涙が出ちゃう｣

『私はむしろ口から血が出そうだわ』

｢だ、大丈夫！？お兄ちゃんが抱き｣

『いやあああああ！！！つか抱きついて治る病気なんかあるか！！キモイ！』

｢いい加減落ち着けって。な？｣

『切島、次口出ししたら中指立てんぞ』

｢さーせんっした｣

ふんっ、と鼻を鳴らし兄に向き直る。

｢ちょっと頼みたい事があってぇ｣

『何。五文字で述べろ』

｢金貸して｣

『ふざけてんの？ねぇ、ふざけてんの？』

｢１０万！いや、５万でいいよ｣

『ハァ！？』

コイツ貧乏過ぎて金銭感覚狂ってもたんか！？
僕そんなに金持ってないし！
(女子なんだから“お”を付けなさい。“お”を)

実は兄繋がりで10人ほど知り合いがいるのだが彼達はいい人だ。兄には勿体ないくらいにな！
(失礼)

そして兄は恐ろしい事に沢山の金を彼等から借りていたらしい。マジかよ。
この前なんか｢お前の兄貴、嘘ついとんぞ！｣ってコネシマさんから電話掛かってきたわ！

しかも内容は｢母が病気で…｣というもの。
おい！お母さんをネタにすな！

そしてやはり友人に頼んだらしく、その友人ロボロさんは１０万もくれたらしい。
後ほどコネシマさんに怒られて返したそうだが。
それに少し前にも彼は自分のお店を経営したいにも関わらず貯金を全額兄にあげたそう。
いい人すぎるだろ。

結局、ロボロさんは後日泣きながらお金を少し“貸してくれ”と頼みに来た。
もちろん渡しますとも。ロボロさんやもん。
ちゃんと返してくれるしね。
アイツなんか貸しても、そのままパクるから。

あ、それとね。一人暮らしだと言いましたがどこぞやの兄貴が居場所特定をしてきそうなので兄の友人シャオロンさんの家に移住してます。

ただ、前回バレかけたからな……
近々、他の知り合いの家に移行しなければ！
彼等も私を、あのくそ兄貴から守るからな！と全面協力してくれてる。

｢お願い！今度返すから！｣

『テメェこの前行ったこと覚えてるか？』

｢また兄にはテメェとか言う！｣

『学生時代に制服デートとかせんかった奴可愛そーw』

｢……それに関しては深く反省しております｣

あの時は、ほんとに宇宙空間に放り出したろか思ったわ。
私の個性、場所さえ分かれば移動させられる。
いつでもくそ兄貴を宇宙空間に置き去りに出来るから安心を。

兄との年の差は5つ程あるが、土下座している実の兄を見ることになるとは初めてではない(オイ)