風邪っぴき(Voidoll、13、乃保) ページ43
朝から喉の奥から、イガイガ、ヒリヒリ、と痛みともかゆみともつかない感覚がしている。どうにも気になって喉を撫でていると、Voidollに呼ばれた。
｢どうしたのさ｣
｢イエ……最近、ヒーロー達ノ間デ 人間ノ風邪ニ似タ バグ ガ検出サレマシタノデ。緊急デ ヒーロー達ノ点検ヲ シテイマス｣
｢ああ、そういう事。そう言えば、喉の奥がこう……イガイガするんだよね｣
この世界に来てからは馴染みのなかった感覚のため、Voidollに相談してみた。彼女はそれを聞いた途端にしかめ面を浮かべて見せる。
｢……マズハ、アナタカラ点検シマショウカ｣
＿＿＿＿＿＿
結果。やはり風邪型のバグにかかっていたらしい。だが、他のヒーローに移さない程度だろうと、Voidollに色々と弄られて終わった。薬とかは無いのか……
｢アトハ、自分ノ持ッテイル 癒カード デ対応シテクダサイ｣
意外にもあっさりとした治療でびっくりした。ヒーローって意外に便利だよなぁ……なんて思った。
｢よぉ、風邪っぴき第一号。気分はどうだー？｣
余程からかいたいらしく、ニヤニヤとしながら近付いてくる13。だが、ムキになってやる程、私は馬鹿じゃない。ニヤニヤ笑いで誤魔化す。
｢最悪の気分だよ。喉の奥が痛いってか痒いってか……まあ、軽いらしいんだけどね｣
｢おー。ついでに、重症者出たらしいな｣
13から聞く新しい情報に、目を丸くした。彼はニヤニヤしながらこちらをみている。
｢なんだ、知らねーのか？｣
｢初耳だね。誰よ｣
｢乃保だよ。今はベッドに括りつけられてんぜ、あいつ｣
何となく察した。そして恐らく、このバグを持ち込んできたのも彼女だろう。外に行ってよく人(市民設定AI)を切り刻んで帰ってくるから。
｢んー、暴れてそうだなぁ……｣
｢乃保の部屋近いな……行ってみっか？｣
｢……通りすがるだけね｣
相変わらず好奇心旺盛な13の提案に、少し乗ってやる事にした。歩みを進め、チラと二人で部屋を覗いてみる。
｢ホラ、大人シク シテイテ クダサイ｣
｢ヤだ！！！キる！！！きル！！！まだ切りタいの！！！もっと斬らセて！！！縛りツけないデ！！！｣
ベッドにベルトで縛り付けられながらも、ベッドごと揺らして抵抗する乃保。想像通りではあったが、改めて思い知らされる。
｢すんごい執念だね……｣
｢だな。バグかかってんのに、あんな元気なんだからな……やべえよ｣
軽く話していると、縛り付けられている乃保と目が合った。
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jazz(プロフ) - デラックスお餅さん» 純粋な感想ありがとうございます！何かネタが降ってきたら書けるんですがね……（笑）「コメント アリガトウゴザイマス。コレカラモ ヨロシクオネガイ シマス」 (2019年1月26日 22時) (
レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
デラックスお餅 - 面白い！次回に期待... (2019年1月26日 20時) (レス) id: 38e0588fa2 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» ありがとうございます！13は絶対お酒好きだろと思いましてつい← ｢コメント アリガトウ ゴザイマス。アノ二人 ニハ テヲ ヤイテ イマスガ……イワレタ 本人達ハ トテモ喜ンデ イマスヨ｣ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - お酒で直ぐにつられるサティとビッチちゃんがかわええ (2018年12月22日 20時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - ゲスミンさん» ｢ワタシニ コウイヲ ムケラレマシタカ？ムダガ スキナ ニンゲンラシイ コウドウ デスネ。コレカラモ カンサツ ヲ ツヅケテイキマス｣ご愛読、またご感想、ありがとうございます。 (2018年12月10日 12時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2018年11月30日 19時
