メリークルシミマス(アタリ、13、マルコス) ページ39
冬。年末。今年もリア充共の性夜がやってきた。
｢メリークルシミマス｣
｢物騒なこと言うんじゃねえよ。クリスマスは俺達には関係ねーからな｣
リビングのホットカーペットに寝転がり、いつにも増して死んだ魚のような目で呟く。13も同じく、死んだ魚の目をして、ソファにもたれかかっている。
私達は夜を共にしたとしても、リア充には決してなり得ない。本当の愛を探している私には、もはや僻みしかない。
｢クソが。ポロロッチョは？｣
｢仕事だとよ｣
｢ああ、本業？｣
｢らしいぜ｣
13と同じく飲み友達(夜のお供も含め)のポロロッチョは、13曰く、本業のポールダンスの仕事らしい。ダンサーはイベントには引っ張りだこだろうな、と一人で納得していた。
｢どーするよ？｣
｢どーすんだ？｣
｢……｣
少しの沈黙。目を閉じ考えた後、私の頭には名案が浮かんだ。パッと目を見開いて、勢い良くグルンッと体の向きを変えた私。そんな私を見て、13が身体をびくつかせて驚く。
｢名案キタ！！｣
｢うお！？びっくりさせんな！｣
｢ねえ、サーティーンよ……賭け事しない？｣
いつものチェシャ猫笑いをしながら、目の前の死神に案をもちかける。死神も、ニヤリと口角を上げた。
｢お、いいじゃねえか……何すんだ？｣
｢ポーカー｣
｢トランプ遊びかぁ？何賭けんだよ｣
眉間に皺を寄せて、つまらなそうな顔をする13。だが、私も考え無しではない。ただのトランプ遊びなら、私もごめん被る。
｢負けたら焼肉おごり｣
｢よし乗ったァ。おいA、後悔すんなよ｣
条件を持ち出せば、上機嫌に戻る死神。普通の食べ物なら反応はしないが、流石は焼肉。人の金で食べる肉は美味い。
｢勝負はこれが無くなるまで。カードの交換は3回まで可能。トランプは2セット使用。カードの暗記なんて出来なくするためにね。乗るも降りるも自由。ただ、最低でも必ず1枚は賭ける｣
ルールを説明しながら、オモチャのチップをばら撒く。13も私もニヤニヤと笑っていた。お前には負けない、と。
トランプを1セットずつ手に取った時、アタリとマルコスがやってくる。
｢あー……疲れたぜ……クリスマスまで戦うのかよ｣
｢まあ、仕方ないよね。あの人の事だし……あれ？｣
マルコスの視線を感じる。と同時に、既に横にいたアタリ。トランプに目を光らせる。
｢なあそれ、ゲームだろ？オレも混ぜろよ！｣
｢アタリ！……えと、二人とも何してるの？｣
ずるい大人達は、お互いに顔を見合わせて、ニヤリと笑った。
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jazz(プロフ) - デラックスお餅さん» 純粋な感想ありがとうございます！何かネタが降ってきたら書けるんですがね……（笑）「コメント アリガトウゴザイマス。コレカラモ ヨロシクオネガイ シマス」 (2019年1月26日 22時) (
レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
デラックスお餅 - 面白い！次回に期待... (2019年1月26日 20時) (レス) id: 38e0588fa2 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» ありがとうございます！13は絶対お酒好きだろと思いましてつい← ｢コメント アリガトウ ゴザイマス。アノ二人 ニハ テヲ ヤイテ イマスガ……イワレタ 本人達ハ トテモ喜ンデ イマスヨ｣ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - お酒で直ぐにつられるサティとビッチちゃんがかわええ (2018年12月22日 20時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - ゲスミンさん» ｢ワタシニ コウイヲ ムケラレマシタカ？ムダガ スキナ ニンゲンラシイ コウドウ デスネ。コレカラモ カンサツ ヲ ツヅケテイキマス｣ご愛読、またご感想、ありがとうございます。 (2018年12月10日 12時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2018年11月30日 19時
