続き ページ30
その次の日。俺達はまた、いつもの河原でどうでもいい話をしていた。だが、いつもの別れ時。
｢あ……暗くなる……そろそろお別れの時間だね｣
｢……｣
｢13番目の天使様？どうしたの？｣
｢なあ、もし、もしもの話だ。愛を感じる、たった一つの方法が有るとしたら……お前は知りたいか？｣
女は目を丸くした。そうだ、コイツが1番求めている餌だ。俺はそれをわかっていた。そして、俺がしてはいけないことも、俺はわかっていた。
｢本当に……そんな事……｣
｢あるぜ。繋がればいい。保健体育で習ったろ？｣
女は、ぺたん、とその場に座り込んだ。俺は、女の目線に合わせるように、しゃがむ。コイツは、俺の目をじっと見つめていた。
｢天使様はどうなっちゃうの？｣
｢俺は元々、落ちこぼれだっての。堕天しようがなんだろうが、変わんねえよ｣
女は、涙を零した。手を繋ぎ、俺達は夜のネオン街に溶けた。アイツは大人の女になったし、俺は死神に堕とされた。
堕とされた先でも、また、このコンパスで会えた時。俺は、本当の運命を信じた。
さて、ネタばらしのお時間だ。この昔話は、実はボクちゃんの初恋話でーす。
絶対に実らねえけど、絶対に手放されることも、手放すこともねえ。
なにせ、目の前にその女は居るし、激しい夜を過ごす事もあるからな。
｢何？ずーっとこっち見てるけど……｣
｢いや、なんでもねえよ。ちょっと昔の話を思い出してただけだ｣
目の前の女は、ふーん、と興味なさげな返事をした。だが、いつものチェシャ猫笑いを直ぐにうかべる。
｢なあ｣
｢何？｣
｢13番目のユダって知ってるか？｣
｢知ってるけど……え？サーティーンってそういうキャラだっけ？｣
｢うるせえ。俺が一番好きな話なんだよ｣
ふざけた話を交わすのは、俺の初恋で、堕天の原因、A。そのAと俺を繋いだ13の数字を、俺は死神になっても使ってる。
いつか、いつか気付いてくれるよな。
いつか、お前に気付かせてやるよ。お前の初めて奪ったのが、この俺だってな。
｢お前の口から話してくれよ、A｣
また、あの時みたいに。な？
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jazz(プロフ) - デラックスお餅さん» 純粋な感想ありがとうございます！何かネタが降ってきたら書けるんですがね……（笑）「コメント アリガトウゴザイマス。コレカラモ ヨロシクオネガイ シマス」 (2019年1月26日 22時) (
レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
デラックスお餅 - 面白い！次回に期待... (2019年1月26日 20時) (レス) id: 38e0588fa2 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» ありがとうございます！13は絶対お酒好きだろと思いましてつい← ｢コメント アリガトウ ゴザイマス。アノ二人 ニハ テヲ ヤイテ イマスガ……イワレタ 本人達ハ トテモ喜ンデ イマスヨ｣ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - お酒で直ぐにつられるサティとビッチちゃんがかわええ (2018年12月22日 20時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - ゲスミンさん» ｢ワタシニ コウイヲ ムケラレマシタカ？ムダガ スキナ ニンゲンラシイ コウドウ デスネ。コレカラモ カンサツ ヲ ツヅケテイキマス｣ご愛読、またご感想、ありがとうございます。 (2018年12月10日 12時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2018年11月30日 19時
