昔話をしようじゃねーの(13)※完璧な捏造話です。苦手な方は飛ばしてください。 ページ27
少し、昔の話をすっか。
え？何？今回はなんで俺が話してんだって？まあ、あれだ。細かいことは気にすんな。
んで、話は戻るけどなぁ……えーっと……ああそうだ。俺がまだ天使だった頃の話な。忘れるところだったぜ、あっぶねー。
俺が天使だった頃、まあ、いわゆるボクちゃん落ちこぼれなわけでさぁ？よく上からは叱られるわ、仲間からは笑われるわで散々だった訳。んで、天界嫌になっちゃってよー。よく下界をさまよってたんだ。
そこで、俺は運命の出会いをした。まあ、死神に堕ちる、原因になる出会いだな。
｢はぁ……もう、疲れちゃうよ……｣
ちょっと目を伏せて、悩んでる女の子を見つけたボクちゃん。普段なら放っておくが、そいつからは、何故か目が離せなかった。
ぽけっと見てたら……まあ、そいつの家族だろうな。そいつらが声をかけたんだよ。そしたらよぉその女、悩んでた顔が嘘みてぇにケロッと明るく笑ってんだ。
｢あー！今行く！！｣
｢本当にお前は、ママが大好きだね｣
｢えへへー、パパも好きだよ？｣
一般的な、｢家族が大好きな子供｣みたいに叫ぶんだぜ？んで、ちょこちょこ、そいつらンとこに走ってくんだよ。元気な子供。そう、完璧なくらいな。そんときは、そんぐらい。ちょっと気になるくらいだった。
二度目に見たアイツは、友達みてぇな人間に囲まれてたな。あの家族に向けた笑顔、そっくりそのまま貼り付けたみてえに笑ってやがんだ。
｢ねー！宿題忘れちゃったよー！｣
｢＿＿の事だから、だろうと思ったよ。はい。２時限目には返してね？｣
んで、友達が居なくなって、教師の手伝いもして、クソつまんねえ授業も真面目に受けてよ。｢優等生｣の見本みてぇな奴だった。
｢くっだらねーな｣
最初に見た、何もかもを諦めた顔。その顔が、俺の脳みその隅っこに張り付いて離れなかった。あんな｢家族が大好きな、いつもニコニコしてる優等生｣なわけねえ。そう直感していた。
そこで俺は、奴が一人になった時を待っていた。んで、ついにその時が来た。河原で佇むその時も、アイツは目を伏せて、悩むような顔をしていた。
｢……いつまで、私は……バカらしい……｣
｢そうだなぁ、嬢ちゃん。なんで｢いい子ちゃん｣やってんだ？バカだろ？｣
飛び上がるみてぇに、体を跳ねさせて俺を見た女。その目には、驚きと恐怖と怒りが混じってやがった。
｢貴方、誰ですか？｣
聞かれたからには答えねえとな。翼を広げて答えてやったよ。
｢天使様だぜ？｣
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jazz(プロフ) - デラックスお餅さん» 純粋な感想ありがとうございます！何かネタが降ってきたら書けるんですがね……（笑）「コメント アリガトウゴザイマス。コレカラモ ヨロシクオネガイ シマス」 (2019年1月26日 22時) (
レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
デラックスお餅 - 面白い！次回に期待... (2019年1月26日 20時) (レス) id: 38e0588fa2 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» ありがとうございます！13は絶対お酒好きだろと思いましてつい← ｢コメント アリガトウ ゴザイマス。アノ二人 ニハ テヲ ヤイテ イマスガ……イワレタ 本人達ハ トテモ喜ンデ イマスヨ｣ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - お酒で直ぐにつられるサティとビッチちゃんがかわええ (2018年12月22日 20時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - ゲスミンさん» ｢ワタシニ コウイヲ ムケラレマシタカ？ムダガ スキナ ニンゲンラシイ コウドウ デスネ。コレカラモ カンサツ ヲ ツヅケテイキマス｣ご愛読、またご感想、ありがとうございます。 (2018年12月10日 12時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2018年11月30日 19時
